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英国仕様スバル「インプレッサ WRX STI」がオークションに登場!低走行でプロドライブ特別仕様と希少性に期待が高まった

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TEXT: 山崎真一(YAMAZAKI Shinichi)  PHOTO: iconicauctioneers

出品されたのは英国における2Lターボ最終モデルの2005年式中期型

後期型へのマイナーチェンジは2005年6月。エンジンは制御系を見直すことで、トルクは1kg-mアップの43.0kg-mまで到達した。さらにルーフ後端にルーフベーンを装着するとともに、リヤウイングの形状を見直し、DCCD(ドライバーズ・コントロール・センター・デフ)にトルク感応型機械式LSDを追加。より緻密なトルク配分制御を可能とするなど、空力や駆動系にもメスが入れられ熟成が進んだ。走行性能、信頼性の両面で完成度を高め、スピードメーターが260km/hスケールとなったのもトピックだ。

WRCの舞台では、初代GC8のようなマニファクチャラーズタイトル獲得は叶わなかったものの、2001年にはリチャード・バーンズが、2003年にはペター・ソルベルグがドライバーズチャンピオンに輝くなど、欠かせない存在として長年活躍。2代目インプレッサはスバルブランドの地位を押し上げる立役者として貢献した。

今回オークションに出品されたのは、「涙目」と呼ばれる中期型の2005年式モデルである。後期型から英国仕様のエンジンは2.5Lとなるため、WRC直系の2Lターボエンジンを搭載する最終型となる。また、日本からの並行輸入ではなく、イギリス仕様(タイプUK)として正規輸入されたSTIモデルだ。

PPPパッケージに低走行のフルオリジナル!希少性に期待が高まったが…

特筆すべきは、日本仕様には設定のない「プロドライブ・パフォーマンス・パック(PPP)」を標準装着している点だ。エンジンマネジメントの変更とスポーツマフラー、そしてパフォーマンスアップに対応する大容量燃料ポンプの組み合わせにより、スタンダードの262bhpから301bhpまで出力が向上している。中期型最終期の特徴であるワイド化されたリヤフェンダーを備えるモデルであることも、希少性を高める要素となっている。

走行距離はわずか1万8000マイル(約2万9000km)強。新車からのメンテナンス記録とPPPを施工した証明書も付属する。長年スバル愛好家の手によって、手が加えられることなく大切に維持され、内外装は20年前の個体とは思えないほどコンディションも良好だ。

希少な特別仕様であること、フルオリジナル、さらに低走行、状態の良さを含めて条件が揃っていることから、アイコニック・オークショネアズのエスティメート(推定落札価格)は、強気の3万2000ポンド〜3万8000ポンド(邦貨換算約674万円〜801万円)を提示していた。しかし残念ながら今回のオークションでは、入札が最低落札価格には届かず、流札という結果に終わっている。

近年、海外市場では一部の例外を除き、日本のネオクラシックカーはすでにコレクターに行き渡ってしまったのか、流札が目立つ傾向にある。スバルに関しても、Sシリーズのような生産台数の限られたSTIコンプリートカーでなければ、投資家やコレクターの関心を引きにくくなっているのかもしれない。

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