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久留米発「石橋正二郎記念館」がリニューアル! ブリヂストン創業者の偉大な功績を学ぶ記念館

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TEXT: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)  PHOTO: 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)

私財を投入し教育や文化、芸術などを支援
石橋氏が貫き通した社会貢献という信念!

1976年9月11日に87歳でその生涯を終えるまで、石橋正二郎氏は様々な事業を展開してきたが、そこには絶対的な信念があった。それが、社会貢献である。“事業”、“教育”、“芸術文化”という3本柱を軸に、「事業を成長させて、世の中のためになることをしたい」、「教育を通して、人々が生きがいをもったゆたかな社会をつくりたい」。そして、「みんなに美術作品をみてもらい、芸術の発展につくしたい」という願いから、学校や福祉、芸術文化の支援を永続してきた。

1928年の九州医学専門学校(現・久留米大学)設立時には敷地と校舎を寄付。1952年には、東京・京橋にあるブリヂストン本社にブリヂストン美術館(現在はアーティゾン美術館へと改称)を開館。また、今回紹介している「石橋正二郎記念館」が設立されている石橋文化センターを1956年に久留米市に寄贈。同年には、イタリアの美術国際交流展覧会ヴェネツィア・ビエンナーレにおいて、日本館建設の資金を援助。1963年には、石橋文化センター内にコンサートホールとして高い評価を得る石橋文化ホールを開館。1969年の東京国立近代美術館の移転と新館開設。久留米市内全21校の小中学校にプール建設などをはじめとして、楽器や設備の寄贈や支援。さらに、ブリヂストンの会長職退任時(1973年)には、退職金を社員の福祉や文化事業のために寄付。このように、記念館の展示内容では、私財を投入し社会貢献を続けてきたその信念にも触れることができる。

また、同じ石橋文化センター内の中核施設である久留米市美術館は、久留米市の文化芸術の発信、創造拠点として発展するようにという願いが込められて運営されている。優れた洋画家を輩出した久留米市の芸術の歴史を中心に、九州全域の洋画コレクションを形成しているのが特徴だ。

現在の久留米市美術館は、当初は1956年の石橋文化センターの開館と同時に、石橋美術館として運営が始まっている。1996年、この年はブリヂストンがF1参入を発表した年となるが、文化センター内のプール跡地に書画、陶磁器類収蔵展示施設として石橋美術館別館を建設し、久留米市に寄贈。2016年には、石橋文化センター設立60周年を機に、美術館の運営が石橋財団から久留米市に移行し、石橋美術館は久留米市美術館へ改称。石橋美術館別館は改装され、「石橋正二郎記念館」としてスタートした。

洋画家「青木繁」の重要文化財は美術館に!
「最高の品質で社会に貢献」を学ぶ記念館

美術品の収集と共に、様々な芸術施設の寄贈支援を続けた石橋正二郎氏の芸術との出会いは、高等小学校時代まで遡る。久留米市出身の画家である坂本繁二郎氏と石橋氏が学校時代の先生と生徒という関係だったのがきっかけだった。その後、「同郷・久留米市出身の青木繁の作品を集めて、美術館を作ってほしい」という坂本氏の願いを叶え、ブリヂストン美術館(現・アーティゾン美術館)を開館したという経緯もある。

現在、久留米市美術館では、「開館10周年記念展 美の新地平-石橋財団アーティゾン美術館のいま」を実施している。印象派や抽象派、現代アートをはじめ、坂本繁二郎氏、青木繁氏といった久留米市を代表するコレクションも展示されており、重要文化財として指定されている青木繁氏の「海の幸」(1904年)も閲覧可能。大漁の陸揚げを青木氏の空想も交えて製作されたという大きな油絵の迫力に、圧倒されることは間違いない。

記念館や美術館、そして石橋文化センターのすべてに触れていると、1968年に制定された「最高の品質で社会に貢献」というブリヂストンの社是は、石橋正二郎氏が捧げた人生そのものであることを実感する。「世の人々の楽しみと幸福の為に」というその信念を学ぶ絶好の機会となる「石橋正二郎記念館」。福岡県久留米市近郊を訪れた際には、クルマ好きはもちろんだが、多くの人にこの施設を体験してほしい。

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