35年間乗り続けても愛車は新車同然の現状!?
オーナーが実践したハチロク長期維持の秘密
「福井57」ナンバーを掲げた赤と黒のハチロクが、石川県・金沢クラシックカーミーティングの会場に姿を現しました。オーナーの光里さんがこのクルマを入手したのは1990年のこと。4年落ちの中古として購入してから、すでに35年が経過しています。通勤からスキーまで日常的に使い続けながらも、まるで新車のような輝きを放つ1986年式カローラレビンGT-APEXは、いったいどのようなケアで美しさをキープしてきたのでしょうか。 気になるオーナーにその秘訣となる話を聞きました。
昭和61年式で圧巻のコンディションを保持
あのハチロクで当時ナンバー「福井57」!
AE86という型式から「ハチロク」の愛称で親しまれる4代目スプリンタートレノ/カローラレビンは、当時両車合計で約10万台という大ヒットを記録したモデルだ。現存数も多く、ビンテージカーというよりチューニングカーのベースマシンというイメージが長く続いた。しかし昭和の終わりと共に1987年に生産を終了したハチロクは、今や立派なビンテージカーである。金沢クラシックカーミーティングの会場で発見したこのハチロクも、まさにビンテージカーと呼ぶにふさわしい一台だ。オーナーの光里さんにお話を伺った。
「このクルマは1986年式のカローラレビンGT-APEXで、1990年に4年落ちの中古車で購入しました。前オーナーは女性のワンオーナーで、非常にキレイな状態で譲り受けています。このナンバーは私が購入時に取得したものです」
色褪せとクリア剥げが激しい赤黒ツートン
実は13年前に敢行したレストアが輝きの源
光里さんが入手したのは、赤と黒のツートンカラーのGT-APEXというトップグレードだ。赤系のペイントはクリア塗装が劣化しやすいが、このクルマには色褪せはもちろん、クリア剥げなどのダメージも一切ない。新車のようなコンディションをキープしているのには、明確な理由がある。

光里さんはこのクルマを通勤はもちろん、スキーなどのアクティビティにも積極的に使い続けてきた。長年の使用によってクリアが剥げてきたため、2012年にレストアを兼ねたオールペイントを実施した。ステッカーやエンブレムなどもすべてリニューアルしている。さらにこの際にエンジンもオーバーホールし、エンジンルームもしっかりとリペイントした。今でも新車のような輝きを放っているのは、これが理由だ。
痛みやすいインテリアもオリジナルをキープ
新車のようなボディに装着されているホイールは、後期モデルのスポーツパッケージに設定された純正オプションのイントラ製18本スポークホイールだ。フロントに装着されたFET製のフォグランプは、デュアルバルブタイプの当時モノで、純正カバーも残る極上コンディションを誇る。車内に目を向けると、運転席には劣化しやすいファブリック地の純正シートがしっかりと残り、オリジナルのインテリアが維持されている。

「1.6リッターのFRスポーツは、乗りやすいし、乗っていて楽しいんですよね。機構も単純だし壊れにくい。しっかりと整備すれば今でも快適に乗ることができます。そんなところもAE86の魅力だし、今でもファンが多い理由なんだと思います」
光里さんはこのクルマを大切にしながら、今でもガンガン乗っているという。「乗り続けることが機関系の状態維持にもつながっている」ことは確かだろうが、一方で、すでにレストから10年以上経過していてこの現状は凄すぎる。前後のウレタンバンパーに目をやれば白濁化する色褪せも見当たらず、リアスポイラーも光沢を保ったままの新品状態のようなパーツ類を見ると、日頃から愛情たっぷりの磨きワザにも新車の輝きの秘密が隠されているに違いないと思えたハチロクだった。

















































