なぜTOM’SブースにAE86のドンガラボディが…?
カスタムカーのビッグイベント東京オートサロンが2025年も1月10日~12日に開催され、3日間で累計25万人を超える来場者を数えました。ブースには合計で850台を超える車両が展示された中から今回は、まだあまり知られていない、TOM’S(トムス)が提供するレストアサービスを紹介します。
一番目立つ場所に展示されていたAE86のホワイトボディ
トヨタ系のチューニングブランドとして知られているTOM’S(トムス)。2024年に50周年を迎えた老舗で、1980年代にはトヨタのワークスチームとして世界中のレースで活躍。日本のレース史には欠かすことのできない企業だ。今回の東京オートサロンでは、大きなブースを出展し、数多くの車両を展示していた。
そんな中で気になったのが、同社のパーツを装着したデモカーではなく、全てのパーツが外され、ドンガラ状態で、美しくホワイトでリペイントされたボディの展示だ。形状から見てどうやらAE86のようだ。しかもブースの一番目立つ場所に、他のデモカーを差し置いて堂々とディスプレイされているのだ。気になる詳細をスタッフの方に伺ってみた。
レースマシン製作のノウハウを駆使したワンランク上のボディ再生
「当社ではTOM’S CLASSICというレストアサービスを行なっています。当社には長年のレースカー製作のノウハウがあり、当時からホワイトボディにスポット増しをしたり、ボディ補強をしたりしてきました。そんなレースカー作りのノウハウを活かして、ボディから全てのパーツを取り外して、ホワイトボディの状態から新車時の状態を可能な限り再現しています。さらにスポット溶接の追加などのカスタマイズも可能です。その第1弾として、レースカー製作のノウハウもあるAE86を選びました」
レースカー製作にも携わっている熟練の職人の手によって行われるボディのレストア作業は、とにかく徹底しており、緩んだ接合箇所はスポットを追加することで、見た目だけでなく強度的にも新車当時のボディに蘇らせているのだ。
レストアされたボディにTOM’Sのコンプリートエンジンはいかが?
当然この基本メニューをベースにより補強を追加した剛性アップメニューなどもあるそうで、これまでのレストレーションよりワンランク高いクオリティが特徴となっているそうだ。
またそんなボディに合わせることができるTOM’S製のコンプリートエンジンもあわせて展示されていた。熟練のレースメカニックの手でひとつひとつ組み立てられるエンジンは、単なるオーバーホールにとどまらず、重量バランスの最適化、問題箇所の修正、専用パーツの採用など、多岐に及び、ストリートだけでなく、サーキットでも走行を楽しめるパフォーマンスを持っている。
こちらも4A-G、3S-G、2JZからスタート。チューニングの度合いによってAからCまで3段階のメニューが用意されているそうだ。
メーカー直系ブランドによるハイクオリティなレストレーションメニュー。気になる人は問い合わせてみてはいかがだろうか。