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サニーとハコスカを合体!? 日産京都自動車大学校の卒業製作クオリティが高すぎるレストモッド!!

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TEXT: 酒井賢次(SAKAI Kenji)  PHOTO: 増田貴広(MASUDA Takahiro)  FACT CHECK: 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)

  • エンジンは1期生が製作したサニーに搭載されていたSR20DEを使用している
  • インテリアにはレトロ感を演出するため、ワンオフしたリアルウッドパーツを助手席前やシフトノブ周辺などに採用。塗装も学生たち自らが自作した
  • リアスタイルはあえてサニーのものを残し、旧車感を重視したメッキバンパーを採用した
  • 製作に最も時間がかかったというのがフェンダー。フロントはサニーとハコスカの形状を融合させ、リアはハコスカの意匠をサニーに合わせて縮小させた
  • フェンダーは発泡ウレタンで形を形成し、FRPとパテで面出しをしている
  • 無骨なパイプフレームに組み込まれたサスペンションはDマックスのスーパーストリートだ
  • ボディカラーはオリジナルの「トーマレッド」で、派手すぎず落ち着いた小豆色に近い仕上がりが往年の雰囲気を絶妙に醸し出している

スクラップ寸前の2台が学生達の手により再生

レストモッドの傑作品「サニースカイライン」!

京都の自動車専門学校「日産京都自動車大学校」のカスタマイズ科9期生10人が、大阪オートメッセ2026でひと際注目を集めたカスタムカーを披露しました。スクラップになる運命だった旧車2台を救い出し、ダットサン・サニークーペとC10型スカイライン「ハコスカ」を融合させた「サニースカイライン」を半年がかりで完成させたのです。テーマは「あの頃をもう一度」。フェンダーから内装まですべて手作りという、学生10人の情熱と技術の結晶に迫ります。

国家試験合格率100%を誇る名門校が毎年出品
日産京都自動車大学校の卒業製作が凄過ぎる!

京都府を拠点とする「日産京都自動車大学校」は、一級自動車工学科や自動車整備科、国際オートメカニック科などの専門課程で未来の自動車整備士を育てる専門学校だ。国家二級整備士の合格率はなんと100%、国家一級整備士にも95%が合格するという高い実績を誇る名門校として、自動車業界を支える若者たちを数多く輩出してきた。

同校には4年制のカスタマイズ科が設けられており、そこに属する学生たちがこだわり抜いて製作したオリジナルのカスタムカーを毎年、大阪オートメッセの会場で披露するのが恒例となっている。大阪オートメッセ2026でも、学生たちの渾身の2台が大きな注目を集めた。

先輩の卒業製作2台がスクラップ行きを寸止め!?
 B110サニーとC10ハコスカ合体の大胆発想!

その1台が、ダットサン・KB110サニークーペに、往年の名車として名高いC10型スカイライン(通称「ハコスカ」)を合体させたサプライズな仕様だ。40〜50代をターゲットに、懐かしい車両でありながらスポーツ走行ができるクルマを製作したいという思いから生まれた。テーマは「あの頃をもう一度」。カスタマイズ科9期生の10人が半年がかりで構築したスペシャルカーである。

製作のきっかけは、同校1期生がかつてSRエンジンと足まわりを製作して完成させたサニークーペが、スクラップになるという話を聞いたことだった。ちょうど古い車両でレース仕様を作りたいと考えていたこともあり、このサニーをなんとかできないかと思案していたそうだ。そんな折、4期生が製作したハコスカもスクラップ行きとなることが判明。ならばとサニークーペにハコスカを融合させた「サニースカイライン」の実現に挑戦することを決断した。

それぞれの特徴を生かし強調された意匠デザイン「サニースカイライン」は卒業製作の域を出た!?

もちろん、作業は困難の連続だった。それでもフェンダーは発泡ウレタンで形を形成し、FRPとパテで面出しをしてフロントをサニーとハコスカの融合形状に仕上げた。リアはハコスカを縮小してサニーの車格に合わせて成型し、グリルは3Dプリンターを駆使して製作している。

リアスタイルはあえてサニーのものを残し、旧車感を重視したメッキバンパーを採用した。内装は元々部品がなかったため、さまざまな車種から部品を流用。ダッシュボードにはハコスカ純正を、メーターにはパルサー純正を組み込んだ。レトロ感を演出するためにリアルウッドで各部パーツをワンオフし、自分たちで塗装も施して全体のバランスを整えている。

ボディカラーはオリジナルの「トーマレッド」で、派手すぎず落ち着いた小豆色に近い仕上がりが往年の雰囲気を絶妙に醸し出している。1期生と4期生が製作した車両を復活させるというサブテーマもしっかりと踏襲したこのサニースカイライン。いわば渾身のレストモッドであり、学生たちの想いがこもった絶品のオリジナル車両だ。発想の豊かさも完成度の高さもまさに一級品で、日本のカスタマイズ界の未来は安泰だと思わせてくれる1台である。

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  • 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)
  • 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)
  • 1960 年生まれ 大学卒業後ベストカーガイド編集部勤務。1990年オートスポーツ誌に転職、1992年F1速報誌(アズエフ)編集長。1995年月刊ビデオマガジン編集部に転職、1996年ベストモータリング編集長(のち局長兼務)。2005年ネコパブリッシング・イベント本部長/4輪編集局長兼務。2015年交通タイムス社に転籍、2020年より現職(総編集局長)自動車の分野に問わずオールマイティだが、特に旧いモータースポーツとクラシックカーに造詣が深い。愛車は1969年DATSUN Fairlady SRL311/YAMAHA RD250ほか

 

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