ル・マンで、そして生産車でも永遠のライバルとなるフェラーリを凌駕するグレートハンマープライス!
今回RMサザビーズに出品されたフォード GTは、2006年8月に製造された個体だ。カナダのフォード正規代理店へと出荷され、2007年2月28日に新車販売されたことが公式記録として残されている。新車出荷時には、ガンメタルグレー塗装のブレーキキャリパー、BBS製鍛造アロイホイール、そして「ヘリテージ・エディション」スペックという3つのオプションが装備されていた。
現在、この個体は走行距離がわずか661.8マイル(約1067km)にとどまり、ほぼオリジナルの状態を保っている。白いラウンデル(ゼッケンサークルの意)は工場出荷時から空白のままで、次期オーナーが任意の番号を追加するチャンスが残されている。加えて、フォード GT証明書や純正ポーチ付きのオーナーズマニュアル、さらには詳細な素性を証明する「マーティ・レポート」デラックス版も付属している。
RMサザビーズは
「2006年生産のヘリテージ・エディション343台のうちの1台であり、フォードのペースカー的存在を素晴らしく体現している」
とPRし、75万ドル〜95万ドル(邦貨換算約1億1925万円〜約1億5105万円)という推定落札価格を設定した。そして2月28日の競売では入札が白熱し、推定上限を超える96万7500ドル(邦貨換算約1億5383万円)で落札されたのだ。
ちなみにフォード GTは、映画『フォードvsフェラーリ』の対立構図になぞらえるなら、同時期のフェラーリ F430に匹敵する量産型スーパーカーである。発表当時の新車価格は13万9995ドルとかなりリーズナブルだったが、当時から市場で渇望され、10万ドル以上のプレミアを支払うオーナーも少なくなかった。
現代のオークション市場では、限定モデルが高価なのはもちろん、標準モデルでも50万ドルを下回る販売例は皆無に等しい。いっぽうで標準型のフェラーリ F430が20万ドルを超えることはめったになく、現在の市場価値という対立軸においては「フォードvsフェラーリ」はフォード GTに軍配が上がっていると言えるだろう。
※為替レートは1ドル=159円(2026年3月22日時点)で換算

















































































































