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V12超えのハイブリッドV8搭載! 極上セレブ界の新星メルセデス・マイバッハSクラス登場!

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TEXT: AMW  PHOTO: Mercedes-Benz  FACT CHECK: 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)

  • メルセデス・マイバッハSクラス:スピーカーカバーに至るまで、全てをレザーで覆ったインテリアは究極の贅沢を体現
  • メルセデス・マイバッハSクラス:後席にはエグゼクティブシートや10L容量の冷蔵庫、銀メッキのシャンパングラスの用意はデフォルト
  • メルセデス・マイバッハSクラス:MANUFAKTUR仕様ならではの自由度の高いステッチや素材の組み合わせで贅を尽くしたキャビン
  • メルセデス・マイバッハSクラス:V12でないことに落胆の声が幅を利かすかもしれないが、V8ツインターボのトルクフルな走行性能は引けを取るものではない
  • メルセデス・マイバッハSクラス:注目を集める新色のオバリスホワイト/ヴェルデシルバーの2トーンカラーのMANUFAKTUR仕様
  • メルセデス・マイバッハSクラス:メルセデスのボンネットスリーポインテッドスターもライトアップされ、イルミネーテッドグリルも採用
  • メルセデス・マイバッハSクラス:高級感あふれるMANUFAKTUR仕様のカスタム2トーンカラーは外装は150色以上、内装は400色以上から選択可能
  • メルセデス・マイバッハSクラス:大型のフロントグリルで通常のSクラスとの違いを強調。足もとにはセンターフローティングホイールを履く

メルセデスの最高峰サルーンの目玉は予測サスペンションとAI搭載。ラグジュアリーの基準を刷新

欧州で新型「メルセデス マイバッハSクラス」が発表されました。歴代最大規模のアップデートが施されており、新開発のオペレーティングシステムやAIを活用したデジタル体験が大きな特徴です。さらに、路面状況を先読みする予測型サスペンションを採用するなど、ラグジュアリーサルーンの新たな形を提示する大注目のフラッグシップモデルをご紹介します。

マイバッハとして初めてMB.OSと生成AIを搭載

メルセデス・ベンツは、新型メルセデス・マイバッハ「Sクラス」の受注を欧州で開始した。歴代モデルのなかでも、もっとも包括的な改良が施されたモデルで、ラグジュアリーサルーンの新たな基準を提示。今回の改良は単なる外観の変更にとどまらず、デザイン、パワートレイン、デジタル体験に至るまで全面的な進化が図られているのだ。

最大のトピックは、マイバッハとして初めて採用されたMB.OSだ。これにより車両のあらゆる機能が統合され、第4世代MBUXと連携することで直感的かつ高度な操作性を実現。生成AIを取り入れたMBUXバーチャルアシスタントは、マイクロソフトやグーグルの技術を活用し、自然な対話や過去のやり取りの記憶が可能となっている。さらにOTA(無線アップデート)に対応し、運転支援やエンターテインメント機能を継続的に進化させる。

V12モデルに匹敵する性能を誇る新世代電動化パワートレイン

パワートレインは電動化を軸に刷新され、V8エンジンを搭載するメルセデス・マイバッハ「S580」は395kW+17kW、750N・m+205N・mを発生し、より力強く滑らかな加速を実現。最上位モデルのメルセデス・マイバッハ「S680」では450kW+17kW、850N・m+205N・mに達し、従来のV12モデルに匹敵する性能を発揮する。

さらにプラグインハイブリッドのメルセデス・マイバッハ「S580e」は、約100kmのEV走行を達成し、システム出力は従来比で最大55kW向上。電動走行と内燃機関の協調で、高効率かつ静粛性の高い走行性能を実現した。

またMB.DRIVE ASSIST PROをはじめとする先進の運転支援システムを搭載。都市部においてもスムースな自動運転支援を提供し、駐車支援では斜め駐車への対応や360度カメラ機能の進化が図られている。

存在感を強めたエクステリアと「静寂のオアシス」を体現する内装

エクステリアはより存在感を強める方向で進化している。フロントグリルは従来比20%大型化され、発光式フレームやイルミネーション付きエンブレムを採用。ヘッドライトにはローズゴールドのアクセントが施され、上質さを強調している。さらに、ホイール中央のスリーポインテッドスターが常に直立するフローティング機構も取り入れられ、細部に至るこだわりは圧巻だ。

「静寂のオアシス」という思想のもと再設計されたインテリアは、36.6cmと31.2cmのディスプレイを一体化したMBUXスーパースクリーンを採用し、後席には31.3cmディスプレイを2基配置。さらに199個のLEDによるアンビエントライトは10のカラーワールドと64色を選択可能だ。加えて、初めてレザーフリー内装が導入され、「Mirville」と呼ばれる天然繊維風素材を適用。持続可能性と高級感の両立を図っている。

快適装備も一層充実している。自動開閉ドアにより乗降はより優雅な体験となり、後席にはエグゼクティブシートや10L容量の冷蔵庫、銀メッキのシャンパングラスが備えられる。

さらに「MANUFAKTUR」によるカスタマイズも強化され、外装は150色以上、内装は400色以上から選択可能だ。ステッチや素材の組み合わせも自由度が高く、事実上無限に近い仕様を展開する。

【AMWノミカタ】

今回のメルセデス・マイバッハ「Sクラス」の大幅アップデートの目玉は、MB.OSの採用による機能の統合とデジタル体験の向上だろう。しかしマイバッハを象徴するラグジュアリーな顧客体験としては、新開発のAIRMATICエアサスペンションのほうが、その恩恵を日々感じられるのではないだろうか。

このサスペンションには、Car-to-X通信を活用した予測制御機能が備わっている。前方を走るクルマが検知した段差、うねり、滑りやすい路面(ESP作動)、急ブレーキ、路面の荒れは「メルセデス・ベンツ インテリジェントクラウド」に集約される。そこからリアルタイムで共有されたデータをもとに、AIRMATICエアサスペンションが減衰力を予測し、事前にコントロールするという。ワイパーの動作速度からも豪雨の情報を共有できるそうで、とくに後席パッセンジャーに一層滑らかな乗り心地を提供する。もちろん遮音性も強化され、振動や騒音を徹底的に抑え込んでいる。

日本ではまだ展開されていないが、欧州では信号機や道路側センサーと直接通信するV2I(路車間通信)が進んでおり、事故地点や落下物、工事区間や路面状況、信号機の情報なども共有されるという。

これまでのサスペンションは、入力に対してどれだけ速く反応するかが求められていたが、このAIRMATICエアサスペンションは必要な減衰力を予測し、あらかじめ準備する新しいシステムだ。最新テクノロジーを常に追い求めるメルセデス・ベンツらしいアプローチだ。伝統的でクラシカルなラグジュアリーの概念は、加速度的にモダンでスマートなものに変わっていくのだろう。

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  • 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)
  • 山本 亨(YAMAMOTO Tohru)
  • 1960 年生まれ 大学卒業後ベストカーガイド編集部勤務。1990年オートスポーツ誌に転職、1992年F1速報誌(アズエフ)編集長。1995年月刊ビデオマガジン編集部に転職、1996年ベストモータリング編集長(のち局長兼務)。2005年ネコパブリッシング・イベント本部長/4輪編集局長兼務。2015年交通タイムス社に転籍、2020年より現職(総編集局長)自動車の分野に問わずオールマイティだが、特に旧いモータースポーツとクラシックカーに造詣が深い。愛車は1969年DATSUN Fairlady SRL311/YAMAHA RD250ほか

 

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