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フェラーリやランボの迫力をSUVに! 全幅2m超えの超ワイドなホンダ ヴェゼル

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TEXT: WAGONIST編集部  PHOTO: WAGONIST編集部

全幅2mを超えるワイドフェンダーと極太ホイールによる唯一無二の存在感

ホンダ「ヴェゼル」のイメージを覆す、全幅2mオーバーのワイドボディに極太ホイールを組み合わせた1台が登場しました。徹底的なワンオフ(特注の専用設計)加工を投入し、SUVの概念を根底から刷新したカスタムが施されています。フェラーリやランボルギーニのようなスーパーカーのテイストを落とし込み、誰ともかぶらない個性を追求したフルカスタムの詳細についてご紹介します。

全幅2mを超える超ワイドフェンダーは個人ビルダーへの製作依頼で実現

ホンダ ヴェゼルと聞いて、この1台を思い浮かべる人はまずいないだろう。「これ本当にヴェゼル?」と二度見してしまうほど、ベース車の原型を大胆に作り替えたフォルムこそ、このマシン最大の特徴だ。

オーナーである“Toshi”さんが掲げたテーマは、「誰ともかぶらない、世界で1台だけのスタイル」である。もともとフェラーリやランボルギーニなどのGTカーのような迫力を、SUVであるヴェゼルに落とし込むという壮大な構想から、このプロジェクトはスタートした。

製作を担ったのは、ヴェゼルのカスタマイズ界隈で知られる個人ビルダーの“テンドン工房”さんだ。彼はカスタムヴェゼル界のなかでは有名なワンオフユーザーであり、近年では自身のカスタマイズの域を超え、依頼を受けたユーザーのワンオフパーツの制作などを手がけている。

両者の出会いは、偶然にも“テンドン工房”さんが“Toshi”さんの職場に訪れたことがきっかけだったという。その後、製作された数々のワンオフカーを丁寧に眺めているうちに

「自分もいつかこんなクルマを作りたい」

と決意。理想の1台を形にするため、本格的な製作へと踏み出した。

“テンドン工房”さんもその熱い思いを受け止め、前後バンパーからフェンダー、サイドセクションに至るまで、ほぼすべてをワンオフで製作している。量産パーツでは表現できないシルエットを作り上げたのだ。

なかでも圧倒的な存在感を放つのが、FRP(ガラス繊維強化プラスチック)で製作された全幅2mオーバーの超ワイドフェンダーである。GTレーシングカーのような低く迫力がある佇まいをヴェゼルに落とし込むプロセスにおいて、デザインにはかなり悩んだそうだ。打ち合わせを重ねつつ、4カ月の期間を経て完成に至ったという。

そのあいだ、作成したパーツと仮合わせやチリ合わせ(パーツ同士の隙間を調整する作業)を数回重ねた。エアーサスペンション(空気の圧力で車高を調整するサスペンション、以下エアサス)を全下げしたときのフェンダーとホイールのクリアランス(隙間)を緻密に調整している。また、ステアリングを切ったときに不具合が起きることなく全切りできるように各パートを調節し、理想のラインと実用性の両立を叶えたという。

エアーサスペンションによるローダウンと12Jという極太ホイールの装着

SUVという枠を超えた迫力の足元には、ワークの名作ホイール「マイスターS1」をセットしている。

「とにかく5本スポークに憧れがあって、国内のメーカーでいちばんリム幅がある5本スポークがマイスターS1だったんです」と“Toshi”さんは語る。

サイズはフロントが11J・インセットマイナス28(ホイールの中心線からのオフセット量)、リアが12J・インセットマイナス35という常識外れのスペックで、深くえぐられたディープリムが見る者の視線を釘付けにする。

足回りにはエアメクストのエアサスを導入している。コストパフォーマンスと全下げでのシルエットに惚れ込んで選んだという。イベント会場での着地スタイルはもちろん、走行時の車高もあえて低めに設定し、停まっているときだけでなく走り去る姿までも美しく見せることにこだわっている。見せるためだけではなく、走ってこそ映えるというオーナーの美学が、足回りのセッティングにも色濃く表れているのだ。

フォルクスワーゲン シロッコ用リアウイングの流用と今後の進化計画

リアビューもまた圧巻の仕上がりだ。リアウィンドウのラインなどにホンダ ヴェゼルの面影を残しつつ、リアウイングにはフォルクスワーゲン「シロッコ」用の社外品を流用している。

「たまたま通販サイトでシロッコの社外ウイングを発見しました。シロッコはこのヴェゼルの車高を低くしたときの車両の形が似ていたため、試しに買ってみたら予想以上にヴェゼルに似合いました」

さらにランボルギーニ「ウルス」を彷彿とさせる大型ディフューザーを組み合わせることで、SUVの概念を根底から覆す攻撃的な後ろ姿を実現している。

ワンオフ製作を終えてクルマが完成したとき、“Toshi”さんは

「まるで新しいクルマに乗り換えたようだった」

と振り返る。長い時間をかけて理想を形にした1台との対面は、新車の納車と同じ高揚感に包まれていたという。常識に縛られない発想と、妥協なき作り込みが生み出した究極のホンダ ヴェゼルである。

じつは次の構想も着々と進行中だ。現在レッドのボディカラーをベースにしつつ、一部分にブラックを組み合わせたイメージへの進化を予定している。さらにワイドフェンダーのデザインを、現行モデルのランボルギーニやフェラーリのデザインにアップデートする作業もすでに進行中だという。

「とにかくイカついスタイルが好き」と語る“Toshi”さん。その飽くなき探求心によって生み出される唯一無二のヴェゼルは、これからもさらなる進化を続けていく。

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