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見事なフェンダーの膨らみとビビッドなホンダ「NSX」純正色で注目を集めるトヨタ「プリウス」…インスタで見かけた3Dデザインを実車化

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)

  • トヨタ プリウス:ボディカラーはホンダ「NSX」の純正色であるオレンジにオールペンしている
  • トヨタ プリウス:GTウイングはカーボン製のバーチカルマウントを採用していて格好良い
  • トヨタ プリウス:フロント、サイド、リアバンパーについては純正パーツから型を取りオリジナルアレンジを加えたエアロパーツを製作
  • トヨタ プリウス:車体フォルムを崩さず、流れるようなデザインのオーバーフェンダーを装着。すべて新たに作り出した鉄板によって表現する
  • トヨタ プリウス:車体フォルムを崩さず、流れるようなデザインのオーバーフェンダーを装着。すべて新たに作り出した鉄板によって表現する
  • トヨタ プリウス:車体フォルムを崩さず、流れるようなデザインのオーバーフェンダーを装着。すべて新たに作り出した鉄板によって表現する
  • トヨタ プリウス:前後フェンダーにFRPではなく鉄板を使用。ボディをカットし鈑金、溶接、パテ盛りでなめらかに美しく流れる膨みを表現した
  • トヨタ プリウス:車体フォルムを崩さず、流れるようなデザインのオーバーフェンダーを装着。すべて新たに作り出した鉄板によって表現する
  • トヨタ プリウス:ホイールは、ワーク ブラックレーベルZEAST BST2の20インチ10.5Jのホイール
  • トヨタ プリウス:車体フォルムを崩さず、流れるようなデザインのオーバーフェンダーを装着。すべて新たに作り出した鉄板によって表現する
  • トヨタ プリウス:フロントスポイラーのリップ部やリアディフューザーについてはGRスープラのデザインを60プリウスに合わせて違和感の出ないように作り込んでいたのもマニアックな演出といえる
  • トヨタ プリウス:車体フォルムを崩さず、流れるようなデザインのオーバーフェンダーを装着。すべて新たに作り出した鉄板によって表現する
  • トヨタ プリウス:ピアレスが製作した60プリウス アーバンスポーツ通称「ミサイル」は、熱い情熱を持ったオーナーたちが5人ほど集まればキット化も検討するとのこと
  • トヨタ プリウス:フロントはトヨタ車のNEWデザインである「ハンマーヘッド」スタイルを活かしてカスタム

ワンオフオリジナルコンセプトカーとしてピアレスが製作

スーパーカーに引けを取らないビビッドなオレンジにワイドボディなスタイリング。Instagramで見かけた、海外デザイナーによるトヨタ現行60系「プリウス」のカスタム3Dイメージに惚れ込み、自分でも作ろう決意したのだそうです。特徴的なフロントフェイスでカッコよすぎると大阪オートメッセ2025(OAM)で話題になった60プリウスを紹介します。

ハンマーヘッドデザインを盛り込んだフロントデザイン

大阪府和泉市に店舗を構えドレスアップやワンオフ製作で高い評価を得ているピアレスが手がけたトヨタ現行型60系「プリウス」が大阪オートメッセ2025の会場で話題となっていた。フロントフェイスに「クラウンスポーツ」のようなハンマーヘッドデザインを盛り込んだデザインが特徴のプリウスを、美しくなめらかなフォルムを持つワイドボディとスポーティさを強調するメリハリを効かせたエアロパーツによって新世代のアーバンスポーツセダンとして表現する。

ピアレス代表の石本和成さんは、このクルマのデザインついて次のようにコメントした。

「じつはこのプリウスのフォルムは、海外デザイナーが3Dイメージを製作し、Instagramにアップしていたのを見て、カッコよすぎると惚れ込み、現車を作りたくなって製作に挑んだモデルでした。実際に作業を進めると、やはり仮想3Dイメージと現車とでは大きな違いがあり、フェンダーラインの作り込みにしても、実際の作業では苦労の連続でした。

とくにドアを含めたブリスター感を複雑なプレスラインを作り出しながらなめらかに表現することが大変で、それを左右対称で作り出す点にも高いスキルが要求されました。幸いうちの会社には優れたボディ製作職人がいるので、作り出せましたが、このカスタムは伝わりにくいですがレベルが高く、難易度も高い製作でした。ただ、どうしても海外デザイナーがイメージしたプリウススポーツを作りたくて、ピアレススタッフ全員参加で生み出した渾身の1台なんです。コンピュータでのイメージ3Dスケッチは勝手にパースを補正するので簡単に作り出せますが、現車では本当に大変でしたよ」

前後のフェンダーは鉄板を使用

スペシャリティカーとして揺るぎない存在の60プリウスにスポーティなルックスを与えるカスタムのポイントは、前後フェンダーにFRPではなく鉄板を使用。ボディをカットし鈑金、溶接、パテ盛りでなめらかに美しく流れる膨らみを表現した点にある。なかでも、リアタイヤのフェンダーは、Bピラーからゆるやかに下るプレスラインの位置をそのままに、うっすらラインを追加してワイドフェンダー感を強調するようにデザイン。そのままでは迫力がないフェンダーにひと工夫のポイントを加えてメリハリを出し、映り込みによる屈折を考慮して製作していた。

また、フロント、サイド、リアバンパーについては純正パーツから型を取りオリジナルアレンジを加えたエアロパーツを製作。フロントスポイラーのリップ部やリアディフューザーについては「GRスープラ」のデザインを60プリウスに合わせて違和感の出ないように作り込んでいたのも、マニアックな演出といえる。

20インチ10.5Jのホイールにも注目

また、インパクト抜群のビビッドなオレンジカラーは、ホンダ「NSX」純正色とのこと。これは石本代表の意向ではなく、塗装を担当するスタッフのこだわりということであった。

よりスポーティな走りを感じさせるフォルムを作り出す足元は、イデアル製のエアサスペンションを入れることで、走行シーンごとに理想の車高に調整できるように設定。そして、魅せるという点においては、ワーク ブラックレーベルZEAST BST2の20インチ10.5Jのホイールにも注目してもらいたい。

こうしてワンオフオリジナルコンセプトカーとしてピアレスが製作した60プリウス アーバンスポーツ、通称「ミサイル」は、熱い情熱を持ったオーナーたちが5人ほど集まればキット化も検討するとのこと。話題のルックスを持つ1台だけに、オーナーならぜひ、同じプリウス仲間、オーナーズクラブ内で話し合ってNEWアプローチのボディスタイルにチェンジしてもらいたい。

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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