灯火類を自作で39パターン点灯にした鬼キャン仕様のトヨタ「40系ヴェルファイア」
ワゴン&ミニバンのカスタム専門誌「ワゴニスト」のユーザー投票で堂々の第1位に輝いたトヨタ「ヴェルファイア」がすごい。純正ヘッドライトを基板から組み直し、39パターンで光が流れるように点灯する。しかも、これらの加工はすべてオーナー自身の手によるもの。約2ヵ月半をかけて仕上げた渾身の1台に迫る。
スーパーカーニバルリアル初参戦で30系ヴェルファイアが第1位を獲得
2025年の大阪会場で開催されたスーパーカーニバルリアルのユーザー投票で、頂点に立ったのがこの30系ヴェルファイアだ。オーナーはTさん。
意外にも、スーパーカーニバルリアルへの参戦は今回が初めてだった。それでも多くの票を集めての第1位である。Tさんは喜びをこう語る。
「カーニバルへの参加は初めてなのに、最優秀賞までいただけて感謝しかない。約2ヵ月半かけて自作加工を頑張ってきたので、すごくうれしい」
30系ヴェルファイアの純正ヘッドライトを自作から割りで39パターン点灯へ
得票の決め手となったのが、カーニバル参戦に合わせて自作でリニューアルした灯火類だ。ヘッドライトは純正をベースに、から割り(レンズと本体を熱して分解する加工)して中身を作り込んだ。基板からLEDを製作し、10ブロックでリレーを組んで39パターンで流れるスモール仕様を実現している。側面にはアクリルの立体加工も加え、近未来的な装いへと変貌させた。

テールランプはヴァレンティ製をベースに自作でリメイクした。スモールを基板から作り直し、ヘッドライト同様に39パターンの点灯パターンを組み込んでいる。前後で美しい光が自在に踊る姿は幻想的で、夜のシーンでこそ本領を発揮する。
クールレーシングのエアロとランベックLDZで極めたスラムドフォルム
エクステリアの完成度も見どころだ。フロント、サイド、リアのエアロはクールレーシングで統一。あえてウイングだけはアフェクションを選び、変化をつけている。フロントグリルもクールレーシングでまとめ、ヴェルファイアらしからぬ精悍なスポーツ顔に仕上げた。ベース車両が実は福祉車両のウェルキャブという点にも驚かされる。
足まわりはエアサスを採用し、ACCオン・ザ・グラウンド(全長調整式)を選択。乗り心地を重視した選択だが、ロアアームや位置上げブラケットなどを駆使し、圧巻のスラムド(車高を極限まで落とした状態)を達成している。
ホイールは前後20インチ10JのランベックLDZ。フロントのインセットは−12、リアは−17という正真正銘の限界値を投入した。前後フェンダーは爪切り加工のみで、5mmのスペーサーも併用する。キャンバーはフロント11度、リア14度、走行時は前後12度という設定だ。
ドアミラーカバーの加工も凝っている。ありきたりなエングレービング(彫刻加工)はいやだと、Tさん自らサーフェイサーを超極厚で吹き、彫刻刀とリューターで手彫りした3D塗装を施した。マフラーは迫力ある大径4本出しデュアルで、中間パイプは開閉バルブ付きのワンオフ。基本は家族を乗せるための実用仕様として、静粛性にも配慮している。

Tさんはヘッドライトもテールランプも足まわりも、そのほとんどを自らの手で作り上げてきた。約2ヵ月半という限られた時間のなかで積み重ねた作業の密度が、初参戦での栄冠につながったといえる。家族を乗せる実用性と、闇夜を支配する幻想的な光の演出。相反する要素を1台に同居させたところに、Tさんのものづくりへのこだわりが表れている。




































