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失敗か成功か賛否両論渦巻くデザイン! 「ブサカワ」としかいいようがない見た目のクルマ7台

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TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 島崎 七生人

三菱トッポBJワイド

 トッポBJワイド(1999年)は、軽自動車のトッポをベースに拡幅、1100ccエンジンを載せて登録車化したモデルだったが、後付け感満載のフロントまわりのデザインのインパクトは絶大だった。もともと背の高いフォルムだったが、オーバーフェンダーと専用デザインのヘッドライト、フロントマスクのデザインの強さで押し切られた感じ。一応は実用車で、軽ベースながら内装の工夫で乗車定員を5名化していた。トッポBJワイド

三菱ディンゴ

 三菱車ではもう1台、1998年に当時のミラージュの派生車種として登場したディンゴも、縦長のヘッドランプが忘れられない1台。プチ鉄道マニアだった筆者は、見た瞬間、昭和30年代に東武鉄道が投入した1720系デラックスロマンスカー「けごん」の先頭車両を連想したのだったが、このクルマも世の荒波に抗うことができず、モデル後半には普通の顔のクルマを仕立て、そちらを主力に置いた。

日産キューブ

 トッポBJワイド、ミラージュディンゴとともに、当時の大ヒット車だったマツダ・初代デミオの対抗車種として日産から登場した初代キューブ(1988年)もまた、ブサカッコイイ部類のクルマだった。もちろん美的感覚、気になるかならないかのレベルは人それぞれ、個人の感覚次第ではある。ここだけの話だが筆者にはどうしても、ノーズの長さとフードのスラント具合、ノーズとキャビンのボリューム上のバランス、サイドから見たときのルーフ部の厚みなどなど、(もうこれ以上は書かないが)あの粋なスタイルに大変身した2代目が登場した際には、どれだけ救われたと思ったことか。

 ちなみに初代デミオと較べると、ホイールベースこそ初代キューブのほうが30mm長かったが、全長(ー50mm)と全幅(−40〜60mm)は小さく、デミオが立体駐車場の入庫にこだわって全高を1500〜1535mmとしていたのに対し、初代キューブは、そんなことは関係なしとばかりに1625mmとなっていた。カタログの謳い文句は“つまり、コンパクトでハイトなワゴン。”“アソブ、ハコブ、キューブ。”だった。

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  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 1958年生まれ。大学卒業後、編集制作会社を経てフリーランスに。クルマをメインに、写真、(カー)オーディオなど、趣味と仕事の境目のないスタンスをとりながら今日に。デザイン領域も関心の対象。それと3代目になる柴犬の飼育もライフワーク。AMWでは、幼少の頃から集めて、捨てられずにとっておいたカタログ(=古い家のときに蔵の床が抜けた)をご紹介する「カタログは語る」などを担当。日本ジャーナリスト協会会員、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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