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1000馬力の日産R32「スカイラインGT-R」およそ10年の時を経て復活。「スクリーン」のデモカーはR35も置き去りにできる!

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TEXT: GT-R Magazine 野田航也  PHOTO: GT-R Magazine

大阪オートメッセに照準を合わせて製作したデモカー

2023年2月10日(金)~12日(日)に大阪市住之江区の「インテックス大阪」で開催されている『OAM 大阪オートメッセ 2023』。西日本最大級のカスタマイズカーショーということで、スポーツモデルはもちろん、軽自動車からミニバン、EVまで延べ560台が各ブースに展示されている。そんな中、発売から33年以上が経過したR32型スカイラインGT-Rを2台発見! エンドレスのR32に続き、同じ『CLUB RH9』に加盟する東北地方の雄『プロショップ スクリーン』が持ち込んだR32を紹介しよう。

外観はシンプルにキメて中身で主張するGT-R!

宮城県富谷市から遙々大阪まで遠征してきた『プロショップ スクリーン』。同店はブレーキメーカーとして有名な『D2 japan』も運営しており、「SCREEN & D2 japan」としてブースを出展。今回展示したのは同店のデモカー兼、千葉 弘代表のマイカーでもあるという1991年式のR32型スカイラインGT-Rだ。

R32GT-Rのイメージカラーであるガングレーメタリックのボディに、ホワイトのRAYS VOLK RACING TE37をセット。D2のロゴやチェッカー柄のデカールを纏ってはいるが、派手なエアロパーツなどは未装着で至ってシンプルな出で立ちだ。しかし、『エンドレス』のR32同様、GT-Rの象徴である大型リアスポイラーは取り外されており、代わりにベタ付けのウイングが装着されている。この車両は千葉代表がゼロヨンを楽しむために製作したマシンなのだ。

約10年のブランクを経てR32復活を決意

「1989年にR32GT-Rがデビューしたときはまだ若く、自分には手が届かない憧れのクルマでした。このR32はショップをオープンした20年前に中古で手に入れた車両です。地元の仙台ハイランド(現在は閉鎖)のドラッグコースでゼロヨンをするために製作し、800psの仕様で0-400mのベストは9.5秒まで縮めました。しかし、2013年に仙台ハイランドの営業が終了し、走らせる機会がなくなってしまったのです。なので、約10年間ほぼガレージに保管したままでした」と語る千葉代表。

同店はもともとGT-Rを得意とするショップだが、ここ数年はトヨタの86やGRスープラに力を入れており、サーキットのタイムアタックなどで好結果を記録している。そんな中、「久々にGT-Rのデモカーを作りたい」という思いが沸々とわき上がり、2022年の暮れにR32をリメイクすることを決めたという。

エンジンはもともとHKSの2.8Lキット STEP2が組み込まれており、長期間動かしていなかったが一発でエンジンが掛かったそうだ。大阪オートメッセ出展まであまり時間に余裕はなかったが、タービンをHKSのT51RからGTIII-5Rに交換、フルコンのFコン Vプロ ver 3.4に変更しリセッティングを施している。その結果、ダイナパックの実測で「最高出力=1003ps/7364rpm」「最大トルク=109kg-m/4855rpm」をマークしている。

最新のアイテムを投入することでRB26はまだまだ進化する

「R35のVR38DETTで1000psを出すのはさほど難しくはありませんが、RB26DETTで1000psというのはなかなかハードルが高いです。最新のパーツやコンピュータを使っていることもありますが、もっとも効いたのはHKSの「トリガーキット(クランク角センサーコンバージョンキット)」ですね。ノーマルはカム側でクランク角とエンジン回転数をセンシングしていますが、HKSのキットはクランクシャフトの先端部分でもエンジン回転を拾うことができるシステムです。これにより、高回転域での回転信号が正確に取れるようになるため点火マップが暴れなくなります。

以前は9000rpmまで回すと回転信号がジグザグにブレてしまいましたが、トリガーキットを使うことでビシっと安定するようになりました。その結果、7000~9000rpmでの伸びが鋭くなり、フィーリングはもちろんパワーも上昇したということです」と千葉代表。

1000psでも普通に走らせることができる!?

とはいえ、ホームコースの仙台ハイランドがなくなってしまった今、ゼロヨン仕様のデモカーとして使い続けていくのだろうか?

「1000psというと低速がスカスカで乗りにくいと思われるかもしれませんが、可変バルタイ(HKSのVカムシステム Pro)を入れていることもあり、低中速でもたつくこともありません。トランスミッションもドラッグ用のシーケンシャルタイプ(前後に動かすIパターン)ではなく、HKSのHパターン式ドグミッションを搭載しているので、普通に街乗りに使うこともできます。

最近は大切に乗られる第2世代GT-Rのオーナーさんが多いですが、その気になれば800ps、1000psで乗りやすいエンジンを作り上げることができるということを知っていただきたい。そんな思いで大阪オートメッセに展示しました」と千葉代表は説く。

ハードなチューニング=壊れる、乗りにくい、というのは昔の話。イマドキのパーツとチューナーのノウハウ次第では、R35を置き去りにする激速のR32GT-Rが製作可能なのだ。

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