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手頃な価格のスズキ「カプチーノ」を買ってみた! 10年ぶりのMTスポーツカーライフの幕開けです

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭

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久々に手にした軽オープンスポーツで走りを楽しむ!

20代で峠に通っていた時代はAE86を7台も乗り継ぎ、以降はEG6シビックでサーキットの草レースを楽しみ、数年間ではあるがJAF公認のワンメイクレースも経験。しかし30代の後半に入るとスポーツカーに乗る機会はめっきり減り、たまに仕事でインプレッションしたりイベントの先導走行をする程度で、もう二度とその手のクルマを自ら所有することはないと思っていた。そんな自分がふとした縁で「ABCトリオ」のひとつ、スズキ「カプチーノ」をセカンドならぬサードカーとして購入した。

衝動買いで痛い目にあった経験から購入は熟慮した

きっかけは取材でよくお邪魔するプロショップで耳にした、お客さんが乗り換えでカプチーノを手放すという話だった。それがK6Aエンジンを積んだEA21Rの後期型で、F6Aエンジンを搭載する前期型のEA11Rもあるという。

価格はいずれも現在の相場よりかなりリーズナブルで、最初こそ「誰か探してみますよ」なんて言っていたのが、だんだん「自分で買うのもアリじゃない?」となってくる。とはいえ衝動買いで痛い目にあった幾多の思い出が甦り、いったん話を保留とし、2週間ほど落ち着いて考えてみた。

購入に至った理由は以下のとおりだ。まず元々オープンカーが好きだったこと。高校3年生で自動車教習所に通っていたころは、ユーノス「ロードスター」のカタログを読み漁り、その後ライフワークとなったアメリカの旅で使うレンタカーはほぼ「コンバーチブル」を指定する。ただしマイカーとしては一度も所有したことがなく、今回を逃せば次はいつチャンスが訪れるか分からない。

もうひとつは、すでに所有している2台ともそれなりの手直しが必要なコンディションなので、リフレッシュさせつつ維持するだけの経済的な余裕があるかどうか。コレは幸か不幸かコロナ禍で3年ほどアメリカに行くことができず、プールしておいた資金を注ぎ込めば大抵のことは何とかなりそうだった。税金などの維持費は、軽自動車だけに13年が経過していても1万2900円と、普通車に比べればさほど負担にはならない。

もっとも重要なのは「パーツが存在するか」だ。軽自動車を得意とするプロショップや現役カプチーノ乗りの声を集約すると、結論は「決して多くなく減るいっぽうだが、今はまだ何とかなる」だった。車庫は自宅が地方の一軒家なのでなんとでもなり、仮に作業で長く乗れない期間があっても問題ない。

前期にするか後期にするか……

次は前期と後期のどちらにするか。パワーを出すなら鋳鉄ブロックのF6Aだが、正直いってそこまでチューニングするつもりはない。同じくカプチーノに詳しい人たちに聞くと、程度が同等なら少しでも年式が新しい個体、K6Aの後期にするべきとの意見がほとんどだった。

こうして「買わない理由」をひとつひとつ潰し、プロショップを通じて現在のオーナーに連絡。スポーツカーを所有するのはAE111レビン以来10年ぶり、FRは最後のAE86トレノ以来なのでなんと22年ぶりだ。早速クルマが置かれている盛岡で引き取り、豪雨のなか東北道を宮城に戻って名義変更し、晴れて人生初のオープンカー乗りとなった。

次回は乗りまわしてみた感想、そして現状の「ボロい」ポイントを。いくら1995年式の後期モデルといっても、27年も過ぎていればガタがあって当たり前だ。日常の足にするクルマではないし、慌てて手をかける必要はない。人生初にして最後かもしれないオープンスポーツ「カプチーノ」と、これから楽しみつつ気長に付き合っていこうと思う。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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