歴代SLKシリーズを振り返る
ここで、日本市場中心に歴代SLKを整理してみると下記の通りである。
初代SLK/R170モデルシリーズ(1996~2004年)
日本では1997年に4気筒のSLK230コンプレッサーとSLK230AMGを販売開始。しかし、この年のモデルは前年度から予約注文が殺到し、年度分が早々と完売となったため、この年の注文分は翌年の1998年に納車された。
2000年にマイナーチェンジされSLK230系が消滅し、CクラスやEクラス共通の3.2L V6エンジンを搭載したSLK320とAMGモデルのSLK32AMGが新たに設定されている。
2代目SLK/R171モデルシリーズ(2004~2011年)
2004年にモデルチェンジされた2代目の特徴は、何と言ってもそのエクステリア。スーパースポーツ「SLRマクラーレン」を彷彿させるデザインのフロントノーズだ。日本では新世代の3.5L V6エンジンを搭載したSLK350と、5.4L V8エンジンを搭載したAMGモデルのSLK55AMGが販売された。
バリオルーフの開閉時間を22秒に短縮させているが、加えてこの2代目のハイライトはオプションのエアースカーフだ。世界で初めてシートバックレストとヘッドレストの間から温風を乗員の首元に届け、標準装備のドラフトストラップと組み合わせることで、外気温が低い時でも快適なオープントップでの走行を可能にした。また、このSLK55AMGがCLK55AMGに代わり、2005年シーズンのF1のセーフティカーとして採用されている。
3代目SLK/R172モデルシリーズ(2011~2016年)
2010年後半、約7年ぶりにフルモデルチェンジされ、2011年1月に正式発表された。エクステリアはフロントノーズのデザインがSLS AMGを連想させるものとなった。
2011年9月のフランクフルトモーターショーで、最強モデルSLK55AMGと歴代SLK初となるターボディーゼルエンジンモデルのSLK250CDI ブルーエフィシェンシーが発表された。
日本での発売は2011年5月から始まった。まずSLK200ブルーエフィシェンシースポーツ、SLK200ブルーエフィシェンシー、SLK350ブルーエフィシェンシーが、翌2012年5月にはAMGモデルのSLK55AMGが導入された。2013年10月、バリオルーフはさらに魅力的に進化し、ルーフを閉じても青空を楽しめるマジック・スカイコントロールパノラマミックバリオルーフへと進化している。
その後、幾多の改良が施され特別仕様も発表され、またグレードも変更された。そして、2016年6月に大幅改良が行われ、SLCクラスへと名称が変更されたことで、SLKクラスとしての販売は終了した。