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フェラーリのエンジンを搭載した「4ドアセダン」があった! マセラティ「クアトロポルテ」は誕生60周年【後編】

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: Maserati S.p.A.

6代目(2013年~) 内燃機関は進化極まり580psへ到達

2013年のデトロイト・オートショーで発表された6代目クアトロポルテは、同じマセラティの4ドアベルリーナ(セダン)ながら、よりスポーティでパーソナルユーズ向けに仕立てられた3代目「ギブリ」がほぼ時を同じくして登場したことから、先代よりもさらに上級かつ大型、ショーファードリヴンへの共用も念頭に入れた真正のプレステージカーへと上方移行することになる。

3171mmのホイールベース、5262mmの全長ともに、歴代クアトロポルテでは最大のサイズを誇ることになった6代目は、搭載するエンジンのダウンサイジング+ターボ化を図ったいっぽうで、クアトロポルテ史上初めてディーゼルエンジンおよび4輪駆動システムが選択可能な新世代モデルとなったことも大きな特徴だろう。

EU圏を主な市場とするディーゼル版は、275psを発生する伊VM社製の3L・V6ツインターボを搭載するかたわら、AWDバージョン「SQ4」も選択可能なガソリン3L・V6ツインターボは410psを発生。そして530psの 3.8L・V8ツインターボ・ガソリンエンジンを搭載した「GTS」が、最上級モデルとして設定された。

また、2017年にはマイナーチェンジが施されて、3L・V6ガソリン版は430psにパワーアップ。さらにそののちGTSは580psに増強されるとともに、いっそうスポーツ性を高めた「トロフェオ」へと移行し、マセラティならではの個性をアピールすることになった。

AMWのミカタ

ラグジュアリーカー・ブランドとしてはいち早くEV化に舵を切ると言明しているマセラティ。2024年に発表見込みの次世代クアトロポルテは完全EVとなる見通しだ。これまで6世代が築き上げてきた、極上の快適性と笑ってしまうほど圧倒的な速さを兼ね備える4ドアスーパーカーという価値観が、EVでどのように表現されることになるのか注目したい。

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  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 1967年生まれ。かつてロールス・ロイス/ベントレー、フェラーリの日本総代理店だったコーンズ&カンパニー・リミテッド(現コーンズ・モーターズ)で営業・広報を務めたのちイタリアに渡る。帰国後は旧ブガッティ社日本事務所、都内のクラシックカー専門店などでの勤務を経て、2001年以降は自動車ライターおよび翻訳者として活動中。また「東京コンクール・デレガンス」「浅間ヒルクライム」などの自動車イベントでも立ち上げの段階から関与したほか、自動車博物館「ワクイミュージアム(埼玉県加須市)」では2008年の開館からキュレーションを担当している。
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