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新社会人諸君、激安チューニングカーにはご用心! リスク回避のポイントと実例失敗談を紹介します

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: AMW編集部

  • 激安中古車のイメージ

  • S13シルビアK's
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できることなら費用を抑えて走りを楽しみたい

サーキットを楽しく安全に走るには、それなりのチューニングが必要だ。車高調にブレーキにタイヤとホイール、ロールケージやバケットシート。大容量ラジエーターやオイルクーラーが必須な車種もあり、合計すると車両代を軽々と超えてしまうことも珍しくない。そこまでの費用を捻出するのが難しい人には、チューニング済みの中古車を買うという選択肢もある。自分が好きなブランドかどうかは別としても、すべて新品パーツで揃えるのに比べたら半額、運がよければさらに安く済むかもしれず、大いに魅力的な選択肢だと感じるだろう。

※写真はすべてイメージです。

ぶつけてあっても履歴がきちんとわかる個体を選ぶこと

しかし、美味しい話には何かしらのリスクが潜んでおり、安易に飛びつくと痛い目に遭う可能性がある。チューニングカーはその性格上、サーキットで酷使されていたり、大きな事故を起こしたクルマも多い。シッカリと修理されて問題なく走れるケースもあるにはあるが、契約前にそこらへんで軽く試乗するくらいでは何も分からない。

いざサーキットで全開にしたらまっすぐ走らなかったり、異音や振動といった明らかな不具合があるかもしれない。保障やクレーム対応で修理してくれるならまだマシだが、現状販売や個人売買ではノークレーム&ノーリターンが原則。無事故車とまでは言わないがクラッシュの内容や程度、修復した箇所が明らかではない車両は避けるべきだ。

チューニングしすぎたクルマはリスク高し

もうひとつは過度なチューニングが施されたクルマ。だいぶ昔の話だがサーキットで草レースを楽しんでいた友人がクルマを乗り換えることになり、インターネットのオークションでエンジン内部にまで手が入ったS13シルビアを手に入れた。排気量アップをはじめ、タービンやハイカムなどひととおり手が入り、ボディもスポット増しされ、レース用の車高調やロールケージも装着されていたという。

S13シルビアK's

スペックやパーツ代を考えればお買い得だったものの、数カ月も経たないうちにアイドリングが不安定になってしまう。プライベーターの彼では手に負えず最寄りのプロショップに持ち込み、センサー類の交換やECUのデータを見直すなど手は尽くしたものの、原因は究明できず中古のノーマルエンジンを買って載せ替えることに。

ただし、タービンは排気量が2Lのままで使える仕様ではなく、結局ただのブーストアップ仕様へと「退化」してしまった。吸排気やポン付けタービンくらいの仕様は別として、どこの誰がイジったか不明なフルチューン車両の手直しを敬遠するプロショップは少なくない、ということも覚えておこう。

なお、チューニングカーを取り扱う販売店では買い取りの際、チューニングの仕様がわかるよう注文書もしくは見積書の提出を条件としているケースがある。チューニングカーを買う際は修復歴や走行距離だけではなく、カスタムした内容とその履歴も非常に重要だと心得ておきたい。

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