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どうして「シルビア」と「セドリックワゴン」に「L型エンジン」を!? 320馬力のフルチューンに積み替えた理由とは

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏

トランスミッションはR32用5速に換装

トランスミッションについては当然マニュアル化されている。組み合わせたのは、「R32スカイライン」純正5速トランスミッションで、シフトポジションにこだわり、純正とほぼ変わらない位置に設定している。そして、これが大切なことだが、街乗り仕様として、ちゃんとエアコンやパワステも装備し、快適に乗れるようにしている事もポイントだ。

もう1台のY30セドリックワゴンについてみてみよう。このクルマの持ち主が、L型エンジン搭載のS14シルビアを見て、自分の愛車も同じようにして欲しいと谷島自動車・齊藤さんに依頼にして製作された1台であった。

グレードはSGLだったので、純正はVGエンジン搭載モデル。スペース的には問題なかったが、5速トランスミッション化に伴ってベストな位置を追求するため、L型用のカマをうまく使って装着。プロペラシャフトをショート加工し、ハンドリングを良くするためにラックアンドピニオン加工も施しているということだった。

このY30セドリックワゴンが搭載するエンジンは、S14シルビアと基本的に似ているが、排気量はL2.8改3.0Lでキャブはソレックス44φをセットしている。そして、このクルマも、当然だが快適装備はそのまま使えるように作り込まれている。

* * *

L型エンジンマニアがこだわって作った2台。普通の考えでは思いつかない発想の裏には、このエンジンを搭載する理由もしっかりとあった。それは、L型エンジンのシンプルな構造がもたらすトラブルの少なさと耐久性だ。強いパワーユニットなので、油と水の温度管理さえしっかりやっていればOK。また、L型メカチューンサウンドは旧車乗りならずともそそられる。エンジンをかけた瞬間の振動も含めて、メカメカしい雰囲気が昭和世代の心に突き刺さるわけだ。

こうしたノリと勢いのあるトリッキーな作り込みは、アラフィフ世代ならば必ずや心に響くことだろう。

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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