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バブル期を席巻した「シーマ現象」!「自動車電話」も備えたハイテク高級車は2代目が最高でした【カタログは語る】

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TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 島崎 七生人

さらに上質に気品をまとった2代目シーマも印象的だった

ところでシーマというと(乱暴な物言いをご容赦いただくと)世代が「後半」に行くにつれ、それがシーマなのか「フーガ」なのか「プレジデント」なのか三菱「ディグニティ」なのか同「プラウディア」なのか、見ていて混乱させられることしきり、だった。

その点で独断と主観で選ぶとしたら、初代から一転、グッと瀟洒な佇まいに大変身して1991年8月に登場した2代目も印象深かった。

とにかくホッとさせられたのがピラーレスハードトップと決別してプレスドアを採用してきた点。世界の名だたる高級サルーンと肩を並べるためには必然であり、もうそのことだけでこの2代目シーマを認めていい……と筆者は思ったほどだ。さらに、けれん味のないスッキリとした伸びやかなスタイリングはそれでいて重厚さもあり、じつに気品にあふれていた。

スッと背筋を伸ばして座るインテリアも、乗り込めば大げさではなく世俗から離れて別世界に入り込んだような感じ、だった。100%ウールのシート表皮もオーセンティックな高級車の味わいでよかったが、メーカーオプションのタンの本革シートが備わる仕様など、「いつか大人になったときにはこういうクルマに乗っていたいものだ」と思わせられたもの(すでに十分に大人だったが)。

世界初をうたった油圧アクティブサスペンションの神経を逆なでしない穏やかな乗り味、新たに搭載された当時の新開発、V8・4130ccエンジン(VH41DE型)のスムーズなパワーフィールなどもスタイリングに見合ったものだった。

ちなみにこの2代目の後を受けて1996年に登場した3代目は、日本のマーケットを考えれば必然的に……といった姿カタチのクルマへ。あくまで個人的な見解ながら、もしも自分が2代目のオーナーだったら「この2代目を大事にずっと乗っていよう」と思ったことだろう。

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  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 1958年生まれ。大学卒業後、編集制作会社を経てフリーランスに。クルマをメインに、写真、(カー)オーディオなど、趣味と仕事の境目のないスタンスをとりながら今日に。デザイン領域も関心の対象。それと3代目になる柴犬の飼育もライフワーク。AMWでは、幼少の頃から集めて、捨てられずにとっておいたカタログ(=古い家のときに蔵の床が抜けた)をご紹介する「カタログは語る」などを担当。日本ジャーナリスト協会会員、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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