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ダイハツ「ネイキッド」は元祖「着せ替えカー」だった!? 内装もDIYしやすいカスタム発想の新しい軽でした【カタログは語る】

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TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 島崎 七生人

ホムセン派にうれしい「M6」対応のインテリア

一方で内装だが、ここもネイキッドの見せ場だった。とくに筆者が感銘を覚えたのが「M6」だった。「M6? 何のこと?」と思う方もおられるかもしれないが、これはネジサイズが6mm(M6×1.0)という意味で、広く使われているネジサイズのひとつだが、このネジが利用できるよう、Cピラー内側のトリム部にネジ穴が開けられていたのだった。用品カタログにはこのネジ穴が利用できるJ型、O型のフックも用意されていたが、DIYマニアなら心くすぐられたに違いない。またインナールーフサイドには突っ張り棒を差して使える直径33mmの穴も開けられていた。

内装ではほかに後席が左右独立で脱着式になっていたのも、クルマの使い道を広げる仕様のひとつだった。1脚の重さは約8kg(ヘッドレスト付きで約9kg)と、1人で無理なく扱える範囲。

使い勝手では地上高490mmの超低床フロア、最大室内高1260mmの余裕も実用車として十分なスペックだった。また、これは広報資料にあった内容だが、地面からドア下までの高さが300mmあり、乗り降りの際に縁石などにドアをこする心配がないというのもネイキッドの実用に関連した親切設計だった。シート座面は前後席とも620mmの高さにセットされ、日常的な扱いでスムースな乗降性を実現していた。

ネイキッドが登場した1999年時点で「ホムセン(=ホームセンター)」の短縮語が存在したかどうかちょっと記憶にないが、ホムセンでネジやフックを買い、そのまま駐車場でリアゲートを開けてゴソゴソと取り付けて塩梅を確かめているような、そんなオーナーがいかにも似合うクルマなのだった。

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  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 1958年生まれ。大学卒業後、編集制作会社を経てフリーランスに。クルマをメインに、写真、(カー)オーディオなど、趣味と仕事の境目のないスタンスをとりながら今日に。デザイン領域も関心の対象。それと3代目になる柴犬の飼育もライフワーク。AMWでは、幼少の頃から集めて、捨てられずにとっておいたカタログ(=古い家のときに蔵の床が抜けた)をご紹介する「カタログは語る」などを担当。日本ジャーナリスト協会会員、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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