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アッシー君には「六本木のカローラ」や「小ベンツ」が必須だった! バブリーな時代のドイツ車御三家とともに青春を振り返ります

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: AMW編集部

バブリーすぎる黒歴史

で、バブル期、BMW 325iに乗る筆者はモテたのかって?  深夜の六本木、ディスコがひけた後に街にあふれかえっていた女子を何人か乗せたことは何度かあるけれど、今なら後から何を言われるか分からない、何をされるか分からない、あとで未成年なんとかで逮捕されるかもしれない所業である。

ところで、190EとBMW 3シリーズにまつわる、当時のとんでもない経験がある。以前も書いた話だが、深夜の青山通りに面したブラッセリーの前に自分のBMWを停めていたら、すぐ前に漆黒の190Eが停まっていた。どんな奴が乗ってるんだろうとジロジロ見ていたら、ブラッセリーから妙齢の美女が出現。190Eに向かって歩いてきた。

当然、ボクが190Eを食い入るように見ていたから、「なぁに」と聞かれた。10歳は年上の黒づくめの美女である。とっさに、「いやぁ、黒の190E、カッコいいですよね、見とれてました」とほめちぎり。すると彼女から意外な反応が。まだ、BMW 3シリーズがボクのクルマだとは知らない彼女は「私、じつは190Eはあまり好きじゃないの。ほら、すぐ後ろに止まっているBMWが好みなの」ときた。これは知り合ういいチャンス(通称、ナンパ)とばかり、「それ、ボクのBMWなんだ」と返す。すると、間違いなく年上の彼女から、「ブラッセリーに戻ってお茶しない」と誘われ、クルマの話で意気投合。ここからがウソのような本当の話なのだが、1週間、クルマを交換することになったのである。ボクも190Eに乗りたかったし、彼女も3シリーズに乗りたかったからだ。

世間がバブルに浮かれていた平和な時代

しかし、今考えれば、携帯電話がない時代に、恐ろしいことをしたものだ。彼女が女詐欺師(名刺はもらったが)、190Eが盗難車で、ボクの3シリーズが盗まれたかも知れない……。でもね、ちょうど1週間後の午前1時、無事、青山のブラッセリーで再会。お互いのクルマを誉めあってお別れしたのだった(その後、何度かお会いしましたけど)。

1980年代後半から1990年代初頭、バブルの波にかろうじて乗れた、ある意味、クルマの楽しみ方も多様な、そして平和な、輸入車がまだ「ガイシャ」と呼ばれていたいい時代だったと振り返る。あぁ、懐かしい……。ちなみにその女性、どんな人、どんな職業の人だったかは、知っているけど、言えません。

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