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不人気マイナー車の日産「レパードJフェリー」にR32「GT-R」のエンジンを載せ替え! HKSスーパーパワーフローで吸気音を楽しんでます

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏

  • GT-Rのエンジンに換装した日産のレパード Jフェリー。ボディカラーはラズベリーレッドということだった
  • このケツ下がりのフォルムがJフェリーらしさの象徴だった
  • ジャガーに寄せた上品なデザインだったレパードだけあって、室内も品良くまとまっている
  • ECR33スカイライン2.5ターボ用のミッションを使って5速マニュアル化した
  • シートは運転席、助手席ともにレカロSR3をセットする
  • ウッドコンビのイタルボランテステアリングが懐かしい
  • メーターに注目!!  90年代のチューニングカーフリークならわかるはず
  • ヘッドが赤なのでR34GT-RのRB26DETTかと思いきや、実はR32GT-RのRB26DETT用を搭載する
  • エアクリーナーだけはHKS製スーパーパワーフローに交換
  • エンジン制御はもちろんGT-R用コンピュータで行う
  • 搭載したエンジンはBNR32から移植
  • ホイールは鍛栄舎レーツェルG04(F9J/R10J×19)で、タイヤはアクセレラ(F235/35・R265/30)をセット
  • インパルのブラストマフラーをセット
  • フロントは一部インフィニティJ30用のパーツを移植する

マイナーな不人気車だからこそ魅力を感じた

俗にいう不人気のマイナー車とも呼ばれた日産「レパード Jフェリー」。そんなJフェリーの他人と被らないスタイルが良いなと感じ、程度の良い中古車を探して購入した野添史丈司さんに、愛車のこだわりついて伺ったので紹介しよう。

他人とかぶらないところが良い

日産自動車が1992年に発売したレパード Jフェリーのことを覚えているだろうか。レパードシリーズとしては3代目となるこのクルマは、北米で販売された「インフィニティJ30」をベースに日本国内仕様として仕立て直してデビュー。

しかし、先代モデルと違って薄味な印象で、ジャガーに寄せた上品すぎるデザインのせいか、いまひとつの結果に……。俗にいう不人気のマイナー車とも呼ばれるようになってしまった。

今回紹介する野添史丈司さんは、そんなJフェリーの他人と被らないスタイルが良いなと感じ、程度の良い中古車を探して購入。大排気量が好きだったので、タイプFグレードのVG30DE搭載モデルを指名買いした。

RB26DETTエンジン仕様のモンスターな中身

しばらく乗っているとVGエンジン特有のオイル漏れが発生。しばらくダマしながら乗っていたが、いよいよ酷くなったためオーバーホールすることを決意。費用を聞くと40万程度の出費を覚悟しなければいけないことが判明する。正直、そこまでお金をかけるつもりはなかったので、同じJフェリーに乗る仲間に相談することに。

すると過去にオーバーホールついでにエンジンを載せ換えたオーナーがいるという話を聞いた。その人は、VG30DETからRB25DET、RB26DETTに載せ替え作業を行った経験を持つ自動車屋ということ。もともと走ることが大好きで、直6ターボ車にも魅力を感じていたいたこともあり、すぐに連絡を取って相談。話はトントン拍子に進んで、世にも珍しいレパードJフェリー改RB26DETTエンジン仕様が完成した。

搭載したエンジンはBNR32から移植したもので、エンジン制御はもちろんGT-R用コンピュータで行う。当初、もっとパワーを稼ぎ出せるタービン交換も考えたが、今後も長く乗ることを考慮し、耐久性を重視するために排気量もそのままに純正スタンダードを選択。ただ、エアクリーナーだけはHKS製スーパーパワーフローに交換し、ターボ車ならではの吸気音を楽しめるようにしている。

ATから5速MTに換装

また、オートマだったトランスミッションは、ECR33スカイライン2.5ターボ用を使って5速マニュアル化した。そして、本来設定のないクラッチペダル、マスター、レリーズを含めてECR33用の部品を使って新たに作ったというのだから凄いとしか言いようがない。

パワーアップに伴ってサスペンションも強化し、フロントはJIC車高調キットでリアはテイン車高調キットを装着させている。前後でメーカーが違う理由は、フロントのメンバーを交換している影響ということ。じつはエンジン載せ替え時にマウント等の問題が発生し、それを解決するためにY31セダン用メンバーを移植した。こうすることによって、構造変更申請を含めた公認が取得しやすくなるらしい。

それ以外にも、このJフェリーは徹底的にスカイラインGT-Rに寄せたチューニングを施し、ブレーキはBCNR33GT-R純正ブレンボキャリパーに交換し、ホイールは以前にV36スカラインクーペ純正を履かせていたが、現在は鍛栄舎レーツェルG04(F 9J×19/R 10J×19)で、タイヤはアクセレラ(F 235/35、R 265/30)をセットしている。

驚くべき外見と中身のギャップ

外装は一部にインフィニティJ30用のパーツを使っているが、見た目は普通のレパード Jフェリー。だが、エンジンルームを覗くと、そこには知る人ぞ知るハイパワーエンジンを搭載! このギャップがナンともユニークなクルマだ。

普通に見えてフツーじゃない! 内に秘めたポテンシャルで、いざとなったらスポーツカーとも真っ向勝負ができる。こんなクルマに抜き去られたら一生忘れられない出来事になるはずだ。

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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