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彼女のトヨタ「ヴィッツ」はカワイイふりして中身はガチ仕様! ダートラ競技で腕を磨いて目指すは全日本です

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TEXT: 近藤浩之(KONDO Hiroyuki)  PHOTO: 近藤浩之

  • このヴィッツは、もともとワークスカーだったものを購入したのだそうだ
  • ヴィッツの前はインプレッサで競技に参加していたという
  • サイドにもマッドフラップ的なパーツが装着されていた
  • ホイールはスピードライン
  • マフラーはフジツボとなっている
  • エンジンは基本的にノーマル
  • インパネは競技車両らしくシンプル
  • 車内は17点式のロールケージがはりめぐらされている
  • ラゲッジはこんな感じ
  • ダートラの全日本に出場するのが目標だという
  • シフトレバーは変更されているが、ミッションはノーマルのCVTとなっている
  • 2017年式トヨタ ヴィッツでダートラ競技に参加しているという、“ももたま”さん(左)

ヴィッツでダートラ競技に参加

2023年8月に埼玉カートパークで開催された「CAR MEETING T1-GP/#1GP」は、クルマの描かれたTシャツの着用が参加資格というボーダーレスなカーミーティング。VIP車や旧車など多彩なジャンルのクルマが集まった中から、今回はトヨタ「ヴィッツ」のダートラ仕様で参加していた女性オーナーに話を聞いてみた。

元は全日本ラリーを走っていた個体をゲット

2017年式トヨタ ヴィッツでダートトライアル競技に参加しているという、“ももたま”さん。もともとはスバル「インプレッサ」(GC8)を所有していて、何かスポーツ走行や競技をやろうと近くのショップに行ったところ、そこがラリードライバーの竹平氏が代表を務めるテイクスだったそう。それをきっかけにダートラ走行を始め、このヴィッツが2台目のマシンなのだという。

「GCがやっぱ古いので壊れちゃって、ちょっと部品もないし、維持するのが大変だなと思って。このヴィッツを手に入れたのは2〜3年くらい前ですかね。次のクルマどうしようかなって考えてた時に、もともと全日本ラリーを走ってたのが売りに出てたので手に入れました。これワークスカーなんですけど、スポーツCVTなんかはノーマルに戻されてるみたいなんです。私が換えたのは、LSDをフロントに入れたくらいです」

CVTでもダートラは走れる

ここで気が付いた方もいるだろうが、競技車両というとMTというイメージがあるが、このヴィッツのトランスミッションはCVTとなっているのだ。そこでCVTとダートラ競技の相性をうかがってみた。

「CVTでダートラできるの? とかよく言われるんですけど、速いか遅いかは別として、できるんです。今どきのCVTはオリコウさんにできてるから、結構“D”で走ることが多いんですよ。一番クルマがおいしいところを知ってるというか。あとは左足ブレーキ使って加減したりとか、そういう乗り方をしています。これからCVTの時代になっていくだろうしラリーも今CVTが活躍してるので、CVTでも走れるんだってなると敷居が低くなるじゃないですか。それで競技人口が増えてくれればいいですね」

いつかは全日本に

インプレッサから乗り換えたヴィッツは、FFで小回りが利きよく曲がるため、乗り換えて楽しいし満足しているという、“ももたま”さん。ところで2台もクルマを乗り継ぎ競技に参加している、ダートラの魅力とは何なのだろうか?

「やっぱり横に向けて走っていくっていう、普段にはない感覚ですよね。それをコントロールしたりとか、難しい路面を速く走ったりとかが醍醐味っていうか。もちろん怖いとかありますけど、楽しいですね。クルマの出来がよくてそんなに改造はしなくて大丈夫なので、今後クルマをイジる予定はないですね。それよりこのままで突き詰めて乗り倒していって、いつかは全日本のダートラに出たいっていうのが目標です」

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