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19歳女子の初愛車はトヨタ「86」! 高校の卒業式から制服で引き取ったクルマは小学生の頃に憧れていた車両でした

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TEXT: 西川昇吾(NISHIKAWA Shogo)  PHOTO: 宮越孝政

  • 佐々木藍咲さん(19)と愛車の2014年式トヨタ86
  • もともとはシティーオートの社長が86/BRZレースで走っていた個体
  • 佐々木さんは小学生のときにこの個体がレースで走っているのを応援したことがあるそうだ
  • ボディサイドにはシティーオートのレタリングがそのまま残る
  • タイム計測用のポンダーもそのまま残っているが故障中とのこと
  • 練習用のタイヤやホイールもお下がりで付いてきたのも嬉しいポイント
  • ボディにはレースで戦ってきた歴史が刻まれている
  • ワンメイクレース車両ゆえに装備がしっかりしているのも良いところ
  • コクピットはロールケージを入れている以外は基本的にノーマル
  • ダッシュ中央にはラップタイマー
  • 運転席はレカロシートとなっている
  • 普段はフォーミュラドリフトジャパンを運営する「MSC株式会社」に勤務して、愛車86の維持費を捻出するために頑張って働いている
  • KYOJO CUPではレースマシン「VITA」を駆って戦っている
  • 夢は「ニュルブルクリンク24時間レースに出場すること」と語ってくれた
  • お父様は三菱ランサーエボリューションII、お母様はAE86に乗っている家庭でクルマの英才教育(?)を受けてきた佐々木藍咲さん(19)

KYOJO CUPに参戦中の佐々木藍咲選手は19歳

富士スピードウェイを中心に行われている女性だけのモータースポーツカテゴリー「KYOJO CUP」。このレースに2023年から参戦している19歳の佐々木藍咲(ささき らみ)選手の愛車はトヨタ「86」だ。この86が初のマイカーなわけだが、このクルマとの出会いはなんと小学生のときだったそうだ。

小学4年生のときに憧れた86/BRZレースカー

某コーラを彷彿させるボディサイドのレタリングが印象的な佐々木さんの86。じつはよく見ると「シティーオート」と書かれている。シティーオートはもともと佐々木さんの母親が働いていたショップで、そのショップの社長が86/BRZレースで使用していたクルマを譲り受けたのだ。

そんなこの86と佐々木さんの出会いは彼女が小学校4年生、シティーオート社長のレースを応援しに行ったときにまでさかのぼる。当時はこのクルマが自身の愛車となるなんて思ってもいなかったそうだが、熱いバトルを展開していたのは記憶に焼き付いているそうだ。

縁あって初めての愛車として迎え入れることに

月日は流れ、佐々木さんは高校3年生の2022年11月に免許を取得した。卒業後はMT車で練習ができるクルマを探して、86やロードスターを中心に中古車をチェックしていたという。そんな中、シティーオート社長が「うちの86どう?」と声をかけてくれたそうだ。ちょうど次世代の「GR86」が登場して、カップカーも新型へと移り変わるタイミングに、彼女の免許取得が重なったのだった。

当初は維持費などの心配から親御さんからの反対も受けたそうだが、即サーキットで練習できる仕様であること、そして何より、あの憧れた熱いバトルをしていたマシンであることが大きな理由となり、自身の強い希望でこの86を最初のマイカーに迎え入れることを決心した。シティーオートのレタリングがそのままなのも、シティーオート社長の走りに憧れを抱いたからだそうだ。

卒業式後に制服で納車

こうして、お年玉貯金を活用してマイカーとなった86。2023年3月、高校の卒業式を終えたその足で86を受け取りに行き納車された。制服でマイカーに乗るというのは、クルマ好きならば誰しも「やりたかった」憧れのシチュエーションだろう。

卒業後はレース活動をする傍ら、現在はフォーミュラドリフトジャパンを運営する会社である「MSC株式会社」に勤め、愛車86の維持費を捻出するために頑張って働いている。

レースで使っているVITAではもちろんのことだが、この86でもサーキット走行を行いトレーニングしているとのこと。ワンメイクレース車両というだけあって、装備がしっかりとしているのはもちろんだが、練習用のタイヤやホイールもお下がりで付いてきたのも嬉しいポイントなんだとか。

目標はこの86で筑波7秒台!

この86での目標を聞いてみると、

「今の仕様のまま筑波2000で7秒台を記録したいです!」

と語っていた。筑波を走る人ならば、その目標がいかに難しいものか分かるはず。それだけ佐々木さんは上を見ているのだ。ドライバーとしての目標は「ニュルブルクリンク24時間レースに出場すること」と語ってくれたが、この86でのトレーニングもその目標に向けてきっと役に立つことだろう。

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