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クルマ好き女子大生がラリードライバーになるまで。由奈選手の2023年シーズンを振り返ります【ゴスラリ参戦記】

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TEXT: 兼松由奈(Kanematsu Yuna)  PHOTO: 兼松由奈/AMW 編集部

2023年に5戦完走

その後しばらく期間をおいて、最終戦のハイランドマスターズ(2023年10月13日~15日)へ出場。ハイランドマスターズは、2022年にクラス優勝したラリー。地元・岐阜県で開催されることもあり、気合いが入ります。

せっかくなのでラリーを観戦したことのない方にも観に来てもらいたいと思い、ラリーツアーを開催しました。マフラーメーカー「ロッソモデロ」に協力していただき、自動車ライター・井元貴之さんのアテンドのもと、ラリーを観戦を楽しんでもらえるようなツアーを企画したのです。ラリーツアーは2024年も開催する予定なので、ぜひ参加してくださいね!

話を戻すと、ハイランドマスターズの1日目はなかなかペースが上がらず5位で終了。2日目は雨予報。2023年のラリーは雨続きで、むしろ雨の方がいいタイムが出ていたので、まだチャンスはあります。そして迎えた2日目は予報通りの雨。DUNLOPのレインタイヤのおかげでクラス3番手タイムも出すことができ、気がつけば3位まで5秒差になっていましたが、残念ながら最終SSで負けてしまい、4位でのフィニッシュとなりました。

こうして5戦を走り切り、シリーズランキングはクラス5位。これが実力……とはいえ、納得はしていません。2023年シーズンの大きな反省は2つあり、1つ目はタイヤ選択のミス。2つ目はペースのばらつきです。

雨天のラリーが多い中、雨が止んでタイヤをどうするか? という場面で選んだタイヤが外れてしまっていることが多かったんです。ドライタイヤを選んでも再び雨が降ってきたり、レインタイヤを履いたら陽が射してきて完全に乾いてしまったり……。結論として、「冒険しすぎないほうがいい」ということがわかりました。2024年は、周りを見ながら慎重にタイヤを選んでいきたいです。

そして、ペースのばらつきですが、これは自分のコンディションや気持ちが「不安」に寄っていたのが大きいと思っています。自信を持って、ライバルと自分の位置を確認しながら1本ずつ反省して次のSSに活かしていくことが大切です。

幸いにも2023年に5戦完走できたことで、このラリーはこんな道でこんなところが苦手、ここがポイントみたいな経験値が自分の中に少しずつ蓄積できました。右も左もわからない私がこうして1年間走り切れたのは、助けてくださった皆様のおかげに他なりません。

私の力でできることなんて本当になくて、ここまで走らせてくださった方々にこの場をお借りして改めてお礼を言いたいです。本当にありがとうございます!

もっともっとたくさんの人にラリーの魅力を伝えたい

そんなこんなで2023年シーズンは終わり、今は2024年の開幕に向けて準備中。最終戦でぶつけてしまったボディの板金や、レギュレーションが変わったことによるマシンのアップデート、テスト走行など、まだまだやることだらけです。

私のラリー参戦の目標はもちろん、JN4クラスでチャンピオンを獲ること。そして、「ラリーをたくさんの人が知っている世界」を目指しています。

ラリーは、公道を駆け抜ける迫力のあるモータースポーツです。もっともっとたくさんの人にラリーの魅力を伝えて、ファンが増えること、そして私やももちゃんの姿を見てラリードライバー、コ・ドライバーを目指す人が増えてくれたらいいなと思っています。

大きな夢ですが、私にできることからひとつずつ、応援してくれるみなさんに楽しんでもらえるようにラリーを発信していきます。そのひとつとして、この参戦記を書かせていただきますので、楽しみにしていてください。次回もまた読んでもらえると嬉しいです。それではまた!

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