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トヨタ「GR86」とスバル「BRZ」が一部改良「C型」に進化! 新グレードと特別仕様車など徹底解説します

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TEXT: 山本シンヤ(YAMAMOTO Shinya)  PHOTO: 増田貴広

  • スタイリングは似ている2台だが、走りの方向性は微妙に異なる
  • GR86のエンブレム
  • 特別仕様車「40th Anniversary Limited」
  • 40th Anniversary Limitedのリアスタイル
  • GR86でオプション設定が可能になったブレンボブレーキ(赤キャリパー仕様)
  • GR86でオプション設定が可能になったZF(SACHS)ダンパー
  • 40th Anniversary Limitedはドアノブが黒になった
  • 40th Anniversary Limitedのサイドデカール
  • 40th Anniversary Limitedはブラックのダックテールを装備
  • 内装にも40th Anniversary Limitedの刺繍が入る
  • トヨタ自動車 GR車両開発部 GR Z 藤原裕也さん
  • BRZ STI Sportのリアエンブレム
  • 追加されたBRZ STI Sportグレード
  • BRZ STI Sportのリアスタイル
  • ウルトラスエード/本革シートを採用したBRZ STI Sport
  • フルLEDヘッドランプ(BRZチェリーレッドレターマーク付き)
  • brembo製17inchフロント&リアベンチレーテッドディスクブレーキ(ゴールドキャリパー)
  • STI Sportのドアミラーはブラックを採用
  • STI Sportのルーフアンテナはブラックを採用
  • SUBARU 技術本部 車両開発統括部 主査 藤井忠則さん
  • 運転支援システム『アイサイト』がマニュアルトランスミッション車にも採用された
  • フロントガラス内側の上部に設置されたアイサイトのカメラ
  • ステアリングスイッチにアイサイトの設定スイッチを装備
  • デジタルメーター内にアイサイトの設定画面が現れる
  • 一部改良/C型でGR86らしさ、BRZらしさを強調するカタチになった

今回の一部改良/C型でそれぞれの個性が明確になった

GR86&BRZが現行型になり、2度目の一部改良が行われた。いわゆる「C型」と呼ばれるモデルだ。BRZの変更点はわずかだが、GR86は乗り味を変えるほどの変更があった。また、BRZには「STI Sport」グレードが新に追加になり、GR86にはAE86の生誕40周年特別仕様車が発表された。

(初出:XaCAR 86&BRZ magazine Vol.042)

ついにMT車にもアイサイトが標準搭載されることになった

GR86/スバルBRZが2回目の改良を実施(1回目の改良=B型は微々たる変更だったので公式発表されず)。今回の変更部位は細かい部分が中心だが、多岐に亘っている。両モデル共通の変更は「MT車へのアイサイト採用」と「ステアリングのハンズフリースイッチの標準設定」だ。

MT車専用に開発された「アイサイト」は非常に高性能だった

MT車へのアイサイト追加がC型の最大の変更点となる。AT用を流用と思われがちだが、システムとしてはMT用として新たに開発されたもの。AT用に対して誤発進/誤後進抑制機能や後退時ブレーキアシスト機能の非採用、ACCは2~6速かつ30km/h以上で作動、プリクラッシュブレーキ作動時のブレーキ保持が約3秒と、AT用と比べると機能が若干異なる/制限がある部分もあるが、「滑らかで違和感のない制御」、「高い認識性能」、「確実な作動」はアイサイトの名に恥じない仕上がりだ。

ネットではアイサイト搭載による重量増を気にする人が多いようだが、じつはステレオカメラを含めたシステム全体重量は約700~800gなので、運動性能に関しては“ほぼ”影響はないと考えていいだろう。

チューニング派には「どこまでローダウンできるか?」が気になるところだが、公式見解は「確実に作動するのはノーマル車高」という一方、「ある範囲まではテストを行って確認はしている」とのことだった。このあたりは明確になると嬉しいポイントだ。

アイサイト採用に合わせて、GR86はブレーキ鳴き対策を実施。従来モデルは「鳴きより性能を重視」だったが、ドライバーのブレーキ操作時の鳴きはともかく、アイサイトのACC作動時にクルマ側が自動でブレーキするときに鳴くのはマズい……と判断したそうだ。

アイサイトに関する詳細は後述するが、他のMT車には早いタイミングで運転支援デバイスが設定されていたので、個人的には「やっと設定された」というのが本音である。ただ、アイサイトの名を冠していることからもわかるように、性能に関してはトップレベルなのは間違いないだろう。これ以外はGR86/スバルBRZ独自の変更だが、変更箇所が多いのはGR86のほうである。

GR86は電子スロットル出力特性の変更で走りのテイストが変わった

ソフト側の変更は全車対応だ。ひとつめは「電子スロットル出力特性変更」である。GR86のスロットル制御は“意図的”に加速感を際立たせた特性だが、それが故にアクセルコントロールが難しいという評価も……。そこでC型は従来の特性を活かしながらも加速Gの繋がりをより“リニア”な方向に再チューニングしている。

もうひとつは「VSC制御の最適化」だ。従来モデルはVSCがONでもある程度の挙動変化を許容する制御だったが、C型ではその制御をより安心/安全方向(=より早いタイミングで介入)に変更した。

これは挙動変化(=スライド走行)を楽しむ人はVSC OFF/TRACKモードを選択するので、VSCとしての機能をより明確にしている。とはいっても、サスペンションやEPSの設定は従来モデルから変更されていないので、GR86のメリハリあるハンドリング特性は不変。つまり、今回の変更は日常で少々ヤンチャに感じた特性を“少しだけ”大人な方向にアジャストされたわけだ。

GR86はZFダンパーとブレンボの赤キャリパーをオプション設定

ハード側の変更は、SZ/RZに「ブレンボブレーキ(赤キャリパー仕様)」と「ZF(SACHS)ダンパー」をメーカーオプション設定。開発責任者の藤原裕也氏は次のように語っている。

「GR86はBRZに比べてFRらしいメリハリのあるクルマの動きを目指してセットアップしていますが、それが故に日常域での乗り心地に指摘がなかったと言えば嘘になります。そこでZFダンパーはGR86としてのスポーツ性能を犠牲にすることなく乗り心地も考慮した、ある意味“わがまま”な仕上がりを目指しました」

さらに今回の改良に合わせて、特別仕様車「40th Anniversary Limited」を用意。このモデルはGR86の先祖となるAE86(カローラレビン/スプリンタートレノ)生誕40周年を記念したモデルで、RZをベースに内外装にAE86を知る人が見ると思わすニヤッとしてしまうような特別なアイテムをプラス。加えて、ノーマルではオプション設定となるブレンボブレーキとZFダンパーが標準装備となる。

ただ、限定200台の商談抽選受付はすでに終了しており、今から「欲しい」と思っても買えないのが残念だ……。

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