旧車テイストが残る前期型にこだわる
「レパードを手に入れたのは、息子が小学生の頃だから10年ぐらい前だと思います。そろそろ乗りたいなと思いはじめたものの、その当時は値段の割に車体の程度が悪いものが多くて、探しはじめてから3年は過ぎていました。グレードも選びにくいので、とにかく納得して買いやすい価格だったというのが、この個体を選んだ理由です」
VIPセダンに傾倒した上田さんにとって、F31前期型のレパードは、旧車っぽいデザインが残されている印象だそう。だから、マイナーチェンジ後に丸みを帯びた後期型は興味無し。しかも、当時は最先端のシステムだったデジタルパネル式メーターが大好きだったこともあり、前述した歴代の愛車は、シーマ以外は全てデジパネ装備車のセダンという共通項を持っていた。そのため、デジパネが標準装備かつ、絶壁といわれる無骨なデザインのダッシュボードの前期型こそ、上田さんの好みなのだとか。
「VIPを楽しんでいた頃から足まわりのセッティングに興味があったので、何度も試して現在のツライチに落ち着きました。ホイールは17インチのBBS風(笑)。タイヤは215/40インチを履いていたけど、引っ張って外面を出したかったのでいろいろ調べたら、195/45の17インチならば外径が合うと判明。しかも、それがスイフトスポーツの設定だとわかり、そのジャストなタイヤが某オークションでほぼ新品が出ていたのでそれを買いました」
足まわりのセッティングについては画像ギャラリーで写真とともに解説するが、ナルディ製ハンドルやマニュアルトランスミッションへの乗せ換えなど、カスタムの方向は旧車テイストがあふれていた。レパードオープンミーティング2023には、『あぶない刑事』ファンだけではなく、さまざまなレパードオーナーが集まることを証明した1台だった。