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日本未導入スバル「インプレッサP1」が1200万円オーバー! プロドライブが手掛けた1000台限定モデルとは

日本未導入スバル「インプレッサP1」が1200万円オーバー! プロドライブが手掛けた1000台限定モデルとは

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TEXT: 長尾 循(NAGAO Jun)  PHOTO: ICONIC AUCTIONEERS

走行距離はわずかに3万7205km

そこに目をつけたのが当のプロドライブ。同社が「ワークス」としてのノウハウを注ぎ込んで独自開発したインプレッサのハイパフォーマンス・モデルが、このP1なのだ。2ドア・インプレッサのボディシェルをベースに、「マクラーレンF1」で有名な英国人デザイナー、ピーター・スティーブンスの手による独自の空力パーツを装備、そしてプロドライブの手が入れられた280psを発生するエンジン、英国郊外の一般道での使用を前提としてハイギヤード化された5速マニュアルトランスミッション、もちろんラリーのノウハウが存分に注ぎ込まれた専用サスペンションなどが備わっている。

これらのチューニングによって、さらに高い高速安定性と、0-60マイル/h(約0-97km/h)加速4.6秒という過激な動力性能を得たうえで、当時の欧州排出ガスや騒音規制にも準拠。欧州全土での型式認証を取得することで、スバルの欧州ディーラーを通じて購入可能となったプロドライブ謹製のスバル インプレッサP1。

当初500台限定と言われたが、その人気の高さに最終的に1000台のP1が生産されたと言われている。いまなお人気の衰えない初代インプレッサの、さらに特別な限定モデルだ。

今回のオークションに出展されたのは新車からわずか3オーナー、走行距離2万3118マイル(約3万7205km)という素晴らしいコンディションの個体だった。整備記録から販売ディーラーのステッカーまで、さまざまな資料も備わったこの個体の落札価格は6万6375ポンド(邦貨換算約1267万7625円)。熱烈なスバリストにとっては決して高すぎる買い物ではなかったことだろう。

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  • 長尾 循(NAGAO Jun)
  • 長尾 循(NAGAO Jun)
  • 1962年生まれ。デザイン専門学校を卒業後、エディトリアル・デザイナーとしてバブル景気前夜の雑誌業界に潜り込む。その後クルマの模型専門誌、自動車趣味誌の編集長を経て2022年に定年退職。現在はフリーランスの編集者&ライター、さらには趣味が高じて模型誌の作例制作なども手掛ける。かつて所有していたクラシック・ミニや二輪は全て手放したが、1985年に個人売買で手に入れた中古のケーターハム・スーパーセブンだけは、40年近く経った今でも乗り続けている。
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