日本のメンテナンス書類も付属
搭載されるエンジンはRB26DETT型で、カタログ上のスペックは280psのままだった。だがギャレット製のツインベアリングモーター式セラミックタービンを採用したことなどで、最大トルクは392Nmにまで高められている。組み合わされるギアボックスは、新開発の6速MT。電子制御のSuper HICASなどはそのまま継承されたほか、ブレーキシステムも300mm径のブレンボ製を装備するといった、まさに走りに徹した作りを見せた。
ダッシュボードには5.8インチのLCDマルチファンクションディスプレイが装備され、ブースト圧、油温、水温、スロットル開度など、エンジンや車両の統計情報を7段階でライブ表示するシステムが採用されていた。
今回の出品車は、非常に優れたコンディションを持ち、2015年に日本から英国に輸出。イギリス国内に持ち込まれてから8年間が経過し、丹念なメンテナンスが施されてきた。ヒストリーファイルには、すべての車検証と、めったに保管されることがない日本のメンテナンス書類、3セットのキー、そしてオリジナルのサービスパックを含む日本の書類一式が添付されている。
さらにHKS、NISMO、Apexiのパーツを含む91万5000円(約5000ポンド)のセールスシートなども揃っている。アイコニック・オークショネアーズでは、輸入以来一切のレストアが行われていないこのモデルを超えるGT-R Vスペックを見つけるのは、もう難しいだろうと語るが、たしかにそのコンディションはそう確信するにふさわしいものだった。
12万ポンド~15万ポンド(約2361万円~2952万円)のエスティメート(落札予想価格)が掲げられスタートしたオークションは大いに注目され、結果は12万1500ポンド(邦貨換算約2391万円)での落札となった。JDMファンがいかに積極的に次なる趣味のモデルを探しているのかが、このオークションでも証明されたことになる。






























































