110キロ軽量化したライトウェイトスペシャル
BMW専門誌『BMW LIFE』が主催する初のオーナーズミーティング「BMW LIFE owner’s meeting」が、2024年10月27日に富士スピードウェイで開催。ミーティング会場となったP7駐車場には、全国から100台近い新旧さまざまなBMWが集まりました。今回は、生産台数わずか1383台のスペシャルモデル、E46型「M3 CSL」に乗ってファミリーで参加していたオーナーに話を聞いてみました。
M3乗りとしてずっと憧れの存在だった
BMW Mモデルの中でも希少な限定車として語り継がれている「M3 CSL」。2003年に登場したこのモデルは、E46型の「M3」をベースに110kg軽量化して登場した。軽量化を行うと同時に専用のサスペンションやパワーアップしたエンジンなども採用され、総合的な性能アップが図られている。生産台数はわずか1383台と言われており、貴重なモデルだ。
そんなM3 CSLにKさんは長年憧れていた。ノーマルモデルのE46型M3を所有していた時は外装をCSL仕様にしていたほどだ。しかしながら希少で流通台数も少ないモデルであるため、諦めかけていたこともあったそうだ。そんななか、彼の情熱に火をつけたのは友人がM3 CSLを購入したことであった。
「やっぱり自分もCSLが欲しいと思い、その気持ちが再燃しましたね。そしたら友人が購入したショップでCSLが出ると聞いて……その縁からやってきたのがこの個体です」
イギリス仕様の右ハンドル車
こうしてKさんの手元に2003年式M3 CSLがやってきたのは2023年のこと。しかし、生粋のBMWフリークが見れば「これはCSLか?」と疑問に思うかもしれない。というのも、日本に導入されたM3 CSLは左ハンドルであったし、地域関係なくトランスミッションはSMG IIであった。しかし、KさんのCSLは右ハンドルでマニュアルトランスミッションを搭載している。
「じつはこのクルマはイギリス仕様で右ハンドルなんです。ミッションは前オーナーがノーマルモデルのE46 M3に搭載していたミッションに載せ替えたようです。SMGはトラブルも聞きます。なのでこの載せ替えをしてあったのが個人的には大きな決め手になりました」