クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CLASSIC
  • 彼女がユーノス「ロードスター」を譲り受けた理由とは? ブックカフェオーナーがバリスタから引き継ぎ…MTペーパードライバーを卒業
CLASSIC
share:

彼女がユーノス「ロードスター」を譲り受けた理由とは? ブックカフェオーナーがバリスタから引き継ぎ…MTペーパードライバーを卒業

投稿日:

TEXT: 奥村純一(OKUMURA Junichi)  PHOTO: 奥村純一(OKUMURA Junichi)

  • ユーノス ロードスター:スポーツカー好きだったが、ずっとマニュアルのペーパードライバーだった“moemi”さんを一から育ててくれたという
  • ユーノス ロードスター:静かな瀬戸内海に面した荷内海岸。心地の良い海沿いの店までのドライブも心地良さそうだ
  • ユーノス ロードスター:ノーマルサイズのタイヤに合わせる8スポークのホイールは懐かしのブラックレーシングだ
  • ユーノス ロードスター:長らくペーパードライバーだったという“moemi”さん、特訓により今ではスムーズにロードスターを走らせる
  • ユーノス ロードスター:「ど素人の私でもボディ剛性が上がるのが分かります」というオープンカフェガレージ製のドアウェッジは、元マツダでロードスターを開発していた横倉恒利さんもお墨付きのパーツだそうだ
  • ユーノス ロードスター:ブック&カフェ「読×舎」に隣接した「みんなのコーヒー」はNAロードスターの吸排気系の開発責任者、横倉恒利さんのお気に入りということもあり、ND開発責任者の山本修弘さんと来訪した際に書いてもらったサイン。1年先の西暦はご愛嬌と言ったところ
  • ユーノス ロードスター:運転席シートは少し傷みも出ているがまだ問題ない。シートの後部にはそれぞれロールバーが備わる
  • ユーノス ロードスター:走行距離は約17万kmだが、心強い仲間たちの助けもあり快調に維持を続けている
  • ユーノス ロードスター:イグニッションキーはオン/オフのためで、このスタータースイッチでエンジンを始動する
  • ユーノス ロードスター:エンジンルームから推測すると吸気系は効率の良いエアクリーナーを装着し、テイン製のサスペンションを装着しているのが分かる
  • 「本って時間をかけて読むものですよね。ゆっくり本を読みながら過ごせる場所があればいいな」と“moemi”さんの思いが詰まったブック&カフェ「読×舎」
  • 瀬戸中海に浮かんだ大島を眺めながら一杯のコーヒーを楽しむ。“moemi”さんが特約菓子店で仕入れる練り切りも上品でベストマッチ
  • ぜひマジックアワーに、瀬戸中海に浮かんだ大島を眺めながら一杯のコーヒーを楽しんでいただきたい
  • 店内には、オーナー“moemi”さんのセレクトした多彩なジャンルの読みたい本、好きな本が並んでいる
  • 店内には、オーナー“moemi”さんのセレクトした多彩なジャンルの読みたい本、好きな本が並んでいる
  • 店内には、オーナー“moemi”さんのセレクトした多彩なジャンルの読みたい本、好きな本が並んでいる
  • 店内には、オーナー“moemi”さんのセレクトした多彩なジャンルの読みたい本、好きな本が並んでいる
  • 何気なく厨房に置かれていたのは、現役をリタイアして故郷である新居浜市に戻ってきた元マツダ、NAロードスター吸排気系の開発責任者、横倉恒利さんのチームバッジだ
  • ここで提供してくれるコーヒーは、隣接する「みんなのコーヒー」でブレンドした「読×舎」オリジナル、ゆっくりと2階の広間でも楽しめる
  • 隣接する「みんなのコーヒー」でブレンドした「読×舎」オリジナルコーヒー豆は、もちろんテイクアウトも可能だ
  • 2年かけて仲間たちと空き家を改装し、素敵な空間を作り上げた“moemi”さん。ブック&カフェ「読×舎」の営業日はホームページほかSNSなどで確認できる
  • ユーノス ロードスター:長らくペーパードライバーだったという“moemi”さん、特訓により今ではスムーズにロードスターを走らせる
  • 1992年式のユーノス ロードスターに乗る“moemi”さん。地域の小さな書店がどんどん無くなっていくことが寂しいと思い、愛媛県新居浜市の海辺にブック&カフェ「読×舎」(よみかけしゃ)をオープンした

愛媛県新居浜市の海辺に佇むブック&カフェ「読×舎」

1992年式のユーノス「ロードスター」で瀬戸内の海辺をすいすい走る“moemi”さんは、ブック&カフェ「読×舎(よみかけしゃ)」のオーナー。地元である愛媛県新居浜市と京都の2拠点生活をしながら、ご縁が続いて昔からの夢だったカフェをオープンした彼女ですが、やはり人の縁によって、かつて憧れていたスポーツカーに乗ることになりました。とはいえずっとペーパードライバーだったので、MT車の運転に慣れるまではひとかたならぬ苦労もあったとか……。

2拠点生活を送りながら郷里の古民家を改装してカフェをオープン

愛媛県新居浜市といえば臨海工業の都市として、さまざまな分野の産業が盛んな町である。市街地の喧騒を離れ、穏やかな瀬戸内海を望みながら、ゆるやかなカーブが続く海岸線をドライブしていると瀬戸内海に浮かぶ大島が見えてくる。

その海岸線にいくつか点在している集落のひとつにある、荷内(にない)海岸へと続く路地にあるのが、ブック&カフェ「読×舎(よみかけしゃ)」だ。

「遠い将来の夢として、大好きな本を集めた本屋さんをやりたいなと、ぼんやり思っていましたが、いろいろなご縁があって話がどんどん進み、2021年にオープンしました」

と語るのはオーナーの“moemi”さんだ。

普段は京都でパートナーと暮らしている“moemi”さんは、6年前に祖母、そして父親と連続して介護が必要となり、月の半分は故郷の新居浜と京都を行き来する、2拠点生活が始まったのだという。

海辺で空き家になっていた古民家を仲間たちと2年かけて改装した、瀬戸内の空気に包まれながらゆっくり本を楽しめる空間。そんな「読×舎」を運営している彼女の現在の愛車は、1992年式のNA型ユーノス「ロードスター」だ。

ロードスターの助手席で、スポーツカー好きの血が呼び覚まされた

じつは“moemi”さんは、こう見えて大のスポーツカー好き。小さい頃、3歳離れたお兄さんと一緒にテレビアニメ『頭文字D』を見るようになり、クルマの魅力に開眼したそうだ。

「最初は無理やり付き合わされていたのですが、見てたらハマりました(笑)」

ちなみにお兄さんの当時の愛車が日産S13型「シルビア」ということもあり、“moemi”さんも大好きになったのはスポーツカー。中学生になる頃には中古車情報誌で憧れのスポーツカーの売り情報を眺めていたそうだ。

いつかスポーツカーに乗ろうと、18歳の時に取得した運転免許はもちろんMTだったが、普段の生活ではとくにクルマの必要性は感じず、ずっとペーパードライバーだったという。しかし、新居浜に戻ってからはオートマ車の運転を始めていた。

そうした時に通うようになったのが荷内海岸にあるカフェ「みんなのコーヒー」だ。ここは香り高いコーヒーを楽しめるドライブの目的地として県内外からのファンも多い。

ある日、バリスタの平田さんから、彼のNA型ユーノス「ロードスター」がそろそろ車検満了で、他にクルマもあるし車検を切るから乗りに行こうと誘われる。

その助手席でNAロードスターを味わった“moemi”さんの、スポーツカー好きの血が呼び覚まされたのだった。

「助手席でもこんなに気持ちいいクルマ、走らせていないともったいないと思い、私が引き継がせてもらってもいいですか?」

と譲り受けた。

12
すべて表示

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS