劇中のスカイラインGT-Rでは珍しいイエローのR33型をオマージュ
2024年11月24日に富士スピードウェイで開催された「FUELFEST JAPAN」には多くのカスタム車が全国から集まり、中でも映画『ワイルド・スピード』シリーズの劇中車にインスパイアされたクルマを数多く見ることができました。そんな中から、今回は第1作目で登場する黄色い日産R33型「スカイラインGT-R」のレプリカを紹介します。
スカイライン タイプMをベースに作る『ワイスピ』1作目のレオン仕様
FUELFEST JAPANの会場内で目立っていたのが、黄色いボディに特徴的なグラフィックの入った日産R33型「スカイラインGT-R」風のマシンだ。黄色いスカイラインといえば、映画『ワイルド・スピード』のシリーズ第1作目でドミニクの仲間のレオンが乗っていたスカイラインGT-Rを思い出す人もいるだろう。当時スカイラインGT-Rはアメリカに正規輸入されていなかったため、日本から並行輸入したと思われる右ハンドルがそのまま登場していることに驚いた人も多いはず。オーナーの佐川さんに話をうかがってみた。
「このクルマは1999年に中古で購入して25年くらい所有してます。この姿になったのは今から4年くらい前ですね。でもこのクルマは厳密なレプリカというわけではないんです。ベースもじつはスカイラインGT-Rではなく、タイプMだし、エアロも違いますからね。でもこのレオン仕様のレプリカを作る人があまりいないんで、完成度は低いですが自分なりに楽しんでます」
映画の雰囲気を再現するためにあえてFJクルーザーのイエローでペイント
佐川さんの言葉通りほとんどノーマル状態の劇中車とは異なり、このクルマにはヴェイルサイドのエアロを装着している。もともと白かったというボディは、幾度かのリペイントの末、レオン号を模倣すべくイエローでペイントされている。劇中車はおそらく純正のライトニングイエローだと思われるのだが、このクルマはそれよりもちょっと濃い目のイエローをチョイスしているという。その理由を聞いてみると、
「1作目って画面にかなりフィルターがかかってるというか、アンバーな感じなのと夜のシーンが多いので、ライトニングイエローだと実際のみんなのイメージより明るいんです。だからみんなのイメージに近い色を目指して、トヨタ FJクルーザーのイエローをチョイスしてペイントしました」
完全再現ではないけれど雰囲気を楽しむのもまた楽しい!
ボディサイドに貼られたトロイリーデザインによるグラフィックは、バイナルグラフィックで有名な日本のアートファクトリーによるもの。版権を買い取っており、正式にグラフィックを貼ることができるそうだ。
じつはスカイラインGT-Rは『ワイルド・スピード』シリーズを通じて数多く登場するが、フォーカスされるのはブライアンの乗るR34やR35が多いのも事実。実際R33でポピュラーなのは、この1作目のレオン仕様と、3作目で女の子2人組が乗るシルバーとパープルのクルマ程度。レオン仕様のレプリカもあまり存在しないため、非常に目立つのだ。
「ベースも違うしホイールも違うので、劇中車の完全再現というわけではないけど、このクルマを気に入ってます。こういうのはやったもん勝ちですからね」
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