モデリスタが見据える未来のカスタムとは?
「大阪オートメッセ(OAM)2025」開催が間近に迫りました。2月7日〜9日までインテックス大阪で開催されるOAMに出かける予定の方も多いでしょう。そこで、OAMに出展するモデリスタの出展ブースの予習を兼ねて、東京オートサロンに展示された「MODELLISTA ZERO CONCEPT」を紹介します。
モデリスタのデザインを象徴する立体デザイン「エンブリオ」
トヨタ自動車直系のカスタムブランドとして知られるモデリスタだが、2025年の東京オートサロンではトヨタブースからは離れた位置に独立してブースを構えていた。そんなブースには、「MODELLISTA ZERO CONCEPT」と名付けられた車両と、「MDELLISTA EMBRYO」と名付けられた何やらオブジェのような物体が展示されていた。まずは気になる物体についてブースの担当者にお話を伺ってみると、
「これは“モデリスタエンブリオ”と言って、今後モデリスタが目指すべき未来のデザインを示唆するいわば想像力の源。今後のモデリスタに向けたスタートとなる立体イメージモデルになります」
展示されていたエンブリオの周囲を巡ってみると、見る角度によって全く異なる表情を持ち、柔らかい表情やシャープなラインを感じることができるのだ。
エンブリオ(EMBRYO)は胚や胎芽を意味する言葉だそうで、今後成長とともにさまざまな機能に変化していく可能性を秘めた、人間の細胞の源のようなものだという。具体的には、デザインや想像力のベースとなるイメージモデルということだろう。このエンブリオが、今度のモデリスタの方向性を指し示すキーとなっているというわけだ。
エンブリオの世界観をbZ4Xの実車に落とし込んだコンセプトモデル
そんなエンブリオの隣に展示されていたMODELLISTA ZERO CONCEPTは、バッテリーEVであるトヨタのSUV「bZ4X」をベースに、モデリスタエンブリオのデザインやコンセプトを具現化した、いわばスタディモデルとなる。そのため、市販に向けたコンセプトモデルやショーカーとは性格の異なる車両ということになるだろう。
MODELLISTA ZERO CONCEPTは市販のbZ4Xと比較してみると、前後バンパーは全く異なるデザインとなっており、フロントからリアに流れるようなデザインのサイドスカートも完全なオリジナルデザインだ。とくにフロントバンパーはラジエターグリルが不要となるEVのメリットを目一杯活用したデザインで、U字型に配されたブラックのスリット部分には、青白いラインがまるで張り巡らされた神経のように並んでいた。
bZ4Xのアイコニックな部分であったブラックアウトしたフェンダーは、ボディ同色となっており、フラットサーフェスな左右非対称デザインのホイールもボディ同色となっている。ちなみに純正のツートーンペイントがベースとなっているようで、Aピラーやルーフはブラックとなっている。
このMODELLISTA ZERO CONCEPTがそのまま市販されるわけではないだろうが、近未来感があり、非常にスタイリッシュな車両となっていた。
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東京オートサロンで見逃したという人に朗報。2025年2月7日〜9日に開催される大阪オートメッセにモデリスタの出展が決定。西日本のモデリスタファンだけでなくカスタムファン必見の最新作の現車をその目で見ることができるチャンスだ。いまなら前売りのチケットが好評発売中。