クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CAR
  • 彼女がトヨタ「GR86」に「アルテッツァ」を増車した理由は? 目指すはドリフトとグリップの二刀流…ゆくゆくは「1JZ」エンジンへ載せ替え!?
CAR
share:

彼女がトヨタ「GR86」に「アルテッツァ」を増車した理由は? 目指すはドリフトとグリップの二刀流…ゆくゆくは「1JZ」エンジンへ載せ替え!?

投稿日:

TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭(SATO Kei)

  • 「ドリフトとグリップだけじゃなくオフロードにも興味あります。とにかくいろいろなクルマに乗って、経験値を上げていきたいですね!」と詩乃さん
  • クルマドーカスタムファクトリーによる「ネクサスミーティング」は、国産車から輸入車まで何でもOKのオールジャンルなイベントだ
  • トヨタ アルテッツァ:購入したときから履いていたベルサス カンピオナートSS6の17インチ。ちょっとレトロなデザインが気に入りそのまま使っている
  • トヨタ アルテッツァ:運転席のセミバケットシートも購入時から付いていた。レカロ製だけにホールド性はもちろん長距離ドライブでも疲労が少なくて済む
  • トヨタ アルテッツァ:4ドアのFR車が欲しかったという詩乃さん。普段はぬいぐるみが占拠するリアシートだけど、サーキットに行くときはタイヤ置き場になる?
  • トヨタ アルテッツァ:詩乃さんのお気に入りは3S-GEのセルモーター音。キーを回すだけで気分を盛り上げてくれる。エンジン換装で聞けなくなるのが難点?
  • トヨタ アルテッツァ:汚れた剥き出し型エアクリーナーを純正に戻したところ、逆にエンジンのレスポンスがよくなりメンテナンスの大切さを知ったと話す
  • トヨタ アルテッツァ:リアウインドウやバンパーに貼られたステッカーは仲間が作ったオリジナルだそう。こうした小ワザを含めドレスアップも楽しんでいる
  • トヨタ アルテッツァ:バンパーにはローダウンの洗礼を受けた痕跡が。とりあえずはビニールテープで応急処置し、春のサーキットまでにリペアする予定だ
  • トヨタ アルテッツァ:2Lながら210psを発揮する最終型の3S-GEエンジン。ノーマルでも十分にパワフルだし、載せ替えを含めチューニングの手段も豊富だ
  • トヨタ アルテッツァ:岩手県奥州市の「クルマドーカスタムファクトリー」で開催されたミーティングに、2台目の相棒アルテッツァで参加した詩乃さん

2025年は地元のエビスサーキットを走り込んで腕を磨く!

20代の若いクルマ好きたちが発案したミーティング「ネクサスナイト」が、2024年10月12日に岩手県のクルマドーカスタムファクトリーで開催されました。そこに福島県いわき市から駆け付けたトヨタ「アルテッツァ」乗りの詩乃さんは、人生で初めてのマイカーとして「GR86」を所有しながら、同じFRであるアルテッツァを購入。2ドアと4ドアという違いこそありますが似たキャラクター、しかも20年前のクルマをあえて購入した理由を聞いてみました。

助手席でドリフトを体験したのがきっかけでアルテッツァを購入

父親や親族にクルマ好きが多い環境で育った詩乃さんにとって、スポーツカーに乗ることはごく当たり前な流れだった。当初は日産「180SX」を候補に考えていたものの、最終型でも1999年式で経年劣化が不安で、価格も高く断念せざるを得なかった。

その間に学校を卒業してクルマ関連の企業に就職が決まり、通勤用として新しくトラブルの心配の少ないトヨタ「GR86」を契約する。ただしメインはあくまで街乗りなのでATを選択、それでサーキット走行も経験してみたものの、MTのFRが欲しい気持ちはますます強くなった。

詩乃さんを強く後押ししたのは、高校の先輩たちと行ったサーキット。助手席でドリフトを体験し

「私もやってみたい!」

という思いが一気に膨らみ、オークションで3S-GEエンジン搭載の「アルテッツァ」を購入するに至ったそうだ。日産S14型「シルビア」など他に候補もあるにはあったが、アルテッツァは価格が比較的リーズナブルで、ヤマハが開発に深く関わったエンジンは耐久性に定評があるうえ、純正パーツの大部分がまだ生産されている。

また後継モデルが存在せず1代だけで終わったとはいえ、チューニングが盛んだったがゆえに社外パーツも多い。それらのありがたみは購入してすぐに痛感する。詩乃さんのアルテッツァは長期にわたって放置されていたクルマらしく、クラッチやブレーキは交換しないとまともに走行できない状態だった。

最終的な目標は1JZエンジンへの換装

それらを新品パーツですべてリフレッシュしつつ、サビが進んでいたマフラーも中古を格安で手に入れ、汚れていたエアクリーナーはノーマルを探して交換。これらの手直しだけでも走りはだいぶよくなり、今回のミーティング「ネクサスナイト」にも、地元の福島県いわき市から岩手県奥州市まで、余裕で自走できたと信乃さんは笑って話す。新たな相棒であるアルテッツァがやって来たのは2024年の夏。この冬に元から付いていた車高調もリニューアルし、春からのサーキット通いを目標にしているそうだ。

そして走り込んでドリフトの腕を磨き、最終的な目標は1JZエンジンへの換装。1JZなら3Sと同じヤマハのDNAが注ぎ込まれた名機で、ノーマルで280psとパワーも耐久性も申し分ない。またターボがゆえにパワーアップも容易にできるし、2JZのパーツと組み合わせれば「1.5JZ」化も可能。車齢こそ20年を超えベテランの領域に入っているが、チューニングの素材としては十分に現役といっていい。

ちなみにGR86も車高調などでライトチューンし、今後はグリップでのサーキットも楽しむ予定だ。ドリフトとグリップという「二刀流」を掲げる詩乃さん、2025年は地元のエビスサーキットを走り込んで腕を磨く!

すべて表示
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
著者一覧 >

 

 

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS