リアゲートは日産リーフから流用
インテックス大阪を会場に2025年2月7日(金)から9日(日)まで開催された大阪オートメッセ2025(OAM)。351社・630台もの多彩なジャンルのクルマが展示された会場から、日産京都自動車大学校が展示していた「Zリーリア」をご紹介。日産「ステージア」(M35)をベースにした注目の1台でした。
骨組みはM35型ステージアを流用
「Zリーリア」は、日産京都自動車大学校カスタマイズ科の8期生が制作したカスタムカーだ。「リーリア」とは英語の「リード(Lead)」とラテン語の「ファミリア(Familia)」を合わせた造語で、家族と歩むスポーツワゴンをコンセプトに制作された。一家のお父さんが憧れたスポーツカー、「フェアレディZ」(RZ34)のフェイスを持つスポーツカーづくりに挑戦した。
バンパーとライトなどはたしかにRZ34そのものだが、ボンネットはフェアレディZの純正から型取りをしてアウター部分をFRPで作り直したもの。骨組みはM35型「ステージア」を流用している。フロントフェンダーも前側3分の2はフェアレディZのもので、残りの3分の1はFRPで造形したものになっている。フェアレディZのフェンダーのパネルラインはエッジが効いているが、ステージアはなだらかな面ということもあり、ドアまでの流れが不自然にならないように作り直している。
クオーターガラスもZらしく尻上がりになるように工夫
リアまわりはもっと凝っていた。切り立ったステージアのリアゲートのままでは良しとせず、リーフの一部やリアフェンダーを切断し、初期型リーフのリアゲートを移植。フェアレディZのワゴンらしいフォルムを作り上げている。リアフェンダーは、FRPでブリスターフェンダー化している。
クオーターガラスもフェアレディZらしく尻上がりになるよう、「マーチ」(K12)のクオーターガラスに目を付け、それを上下反転して取り付け。テールランプはRZ34純正で、そのまわりのマウント部分は自分たちで制作している。ボディカラーはRZ34の特別塗装色「イカヅチイエロー」にしたのもこだわりの部分だ。シートカバーも学生がデザインしたもので、ボディカラーに合わせて黄色と黒のツートーンになっている。
このZリーリアも保安基準をクリアする設計で、オートメッセ後、車検をとってナンバーを付けることが確定している。近々、その姿を見られる日が楽しみだ。