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ブリヂストンのミニバン・コンパクトSUV用最新「レグノ」を辛口モータージャーナリストがテスト! さらに静かでスッキリした走りに進化していました

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TEXT: 斎藤慎輔(SAITO Shinsuke)  PHOTO: BRIDGESTONE/斎藤慎輔(SAITO Shinsuke)

リアシートに座っていても落ち着いた乗り心地

最初はBSの評価ドライバーの運転により、はじめに20km/h程度でのレーンチェンジで、その後は40km/hでのスラローム、60km/hでのレーンチェンジと続く。

ここで旧製品REGNO GRV IIではステアリングを切り始めてからクルマの向きが変わり始めるまでにラグを感じ、やや遅れ気味にノーズの向きが変わり始める感覚が後席にいても分かる。これに伴ってロールも遅れ気味に生じ、その後でグラッとロール角が深まるので、身体が横に振られる感覚が大きい。これは前輪の応答遅れと後輪の追従遅れが相まったことによる動きである。

対して、REGNO GR-X III TYPE RVは、ステアリングの切り込みと同時になめらかに向きが変わっていく感覚で、ロールの速度も急激な変化感が抑えられる。さらには、ロールが収束していくところでグラつき感も少ない。このため、こうした横方向の揺れが生じた際に姿勢をラクに保てるのだった。

その後は、20mmほどの厚さに200mmほどの幅だろうか、板による突起と、あとは細めのロープを乗り越えていく際の乗り心地、挙動の違いだったが、初期の入力はむしろREGNO GRV IIのほうが優しく感じる反面、揺れの収まりはあまりよくない。ここは人によってはREGNO GRV IIの乗り心地がいいと捉えるかもしれないと思えたが、揺れ残りのないスッキリ感ではREGNO GR-X III TYPE RVが断然上。首から上の縦揺れ、目線の上下動が少ないことで、落ち着きが感じられる。

 

 

ドライバーも安心して操作できる

これを自分でドライブして新旧比べると、ステアリングの初期応答性の高さと後輪がついてくる感覚、これによるなめらかなレーンチェンジ、ライントレース性の高いスラロームなど、ステアリング操作に気を使うところが減る感じとなる。乗り心地ではタイヤからコツンといった伝わりが強くなる反面、縦揺れはスーと素早く収まるといった差は後席とも同じだったが、より安定感が高く感じる。

同じコースで、先代アルファードと比較するまでもなく車体剛性もシャシー剛性も圧倒的に高く、重心高も低いクラウン クロスオーバーで新旧製品を乗り比べてみると、特性の違いは同じながらも、ステアリングの切りはじめから手応えが出て、リアが遅れなくついてくる動きは、REGNO GR-X III TYPE RVだと明確に感じさせる。これを安心感といった言葉で置き換えることもできそうだ。

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