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ブリヂストンのミニバン・コンパクトSUV用最新「レグノ」を辛口モータージャーナリストがテスト! さらに静かでスッキリした走りに進化していました

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TEXT: 斎藤慎輔(SAITO Shinsuke)  PHOTO: BRIDGESTONE/斎藤慎輔(SAITO Shinsuke)

ロードノイズがしっかりと抑えられている

次にREGNO GR-X III TYPE RV装着車で一般道に出てみる。まずはタイヤサイズ違いの新型アルファード2台。ここではタイヤサイズの違いで印象は少し違うことも知った。装着車両のグレード違いにより1台は17インチ(225/65R17 102H)、もう1台は19インチ(225/55R19 103V)を装着していたのだが、マッチングという意味でいうならば、乗り心地も含めて19インチのほうが好ましく感じたのは、特長でもあるすっきりとした減衰性を発揮しやすいためかもしれない。

クローズドコースでは分かりにくかったノイズ性能がここではよくわかる。REGNOはもともとパターンノイズの低さを得意としてきたが、ロードノイズは重めの音を発する印象もあった中で、そこもたしかに静かだった。ミニバンは上級車たるアルファードといえども、車体構造上からロードノイズはこもりがちとなるのだが、路面の舗装状況によらずタイヤからの音が全般に抑えられているのがわかる。

メルセデス・ベンツ EQBとのマッチングの良さに感心

それは、メルセデス・ベンツのEVモデルの中ではコンパクトサイズのSUVとなるEQB 250で乗るとより顕著だった。EVとあってパワートレイン系からの音はほとんどしないので、走行時の室内騒音はガラスを通して伝わる車外騒音と風切り音、それにタイヤからの音が大半となる。そういう中でのREGNO GR-X III TYPE RVは、このタイヤは静かだと思わせるに十分だった。

REGNO GR-X III以前のREGNOは、とくに日本車とのマッチングを重視してきた製品というイメージも持っていた中で、EQBにおいてもハンドリングを含めて違和感なく、それでいて静かというところは、従来のBSのタイヤの特徴でもあった頑丈な構造&形状のサイドウォールから、軽量化とともにしなやかさを得た「ENLITEN」による性能面の効果、進化の一面なのかもしれないと思えた。

REGNO GR-X III TYPE RVは、高重心のミニバンや、ボディサイズに対してや車重が重めのコンパクトSUVに向けて、トレッドショルダー部の剛性とパターン、それらのバランスを変えることで、REGNOらしいバランスを上手く作りこんできている。気になるとすれば、サイズラインアップで差別化されてはいるとはいえ、ALENZAとの住み分けが少し分かりにくいことだろうか。

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