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新型「グランカブリオ」の発表にマセラティが選んだのは「The I.C.E.」…冬のサンモリッツでトライデントの世界観を富裕層に強烈アピール!

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TEXT: AMW  PHOTO: Maserati S.p.A.

氷上をイメージした究極のカスタマイズモデル

世界に1台のみの「グランカブリオ トロフェオ ONE of ONE–THE I.C.E.」は、専用ボディカラーのアイスリキッド トライコートを採用している。3層仕上げのこの塗装は、凍結湖の美しい輝きを表現している。

さらに、専用バッジ、グロスホワイト仕上げのコントラストサイドエアインテーク、アストレオデザインの鍛造ホイール、グロスブルーのブレーキキャリパーを装備する。カスタマイズの仕上げとしてブルーマリンのソフトトップが採用され、開けるとアイスカラーのレザーと3Dタッチ・カーボンファイバー仕上げの内装が姿を現す。

The I.C.E.で魅せた圧巻の存在感

The I.C.E.に登場した全輪駆動(AWD)を標準装備する「グラントゥーリズモ」とグランカブリオは、雪道や氷上でのドライビング性能を存分に発揮し、過酷な環境下でも最高のパフォーマンスとドライビングプレジャーを披露した。

また、「グレカーレ」はサン・モリッツの街を駆け巡り、「MCXtrema」と新型「GT2 ストラダーレ」はブランドのレーシングスピリットを象徴するモデルとして展示された。クラシックカー部門では、伝説的な「6CM」と「200 SI」がコンクール・デレガンスに出場し、マセラティの歴史と伝統が現代のモデルとともに輝きを放った。

AMWノミカタ

THE I.C.E.というイベントは1980年代半ばに初めて考案され、サンモリッツとその凍った湖の時代を超えた自然、高級感、スポーツ、ラグジュアリー、楽しさ、興奮との共生を目指している。イベントはインターナショナル・コンクール・ド・エレガンスの略でI.C.E.と呼ばれるが、凍結湖の氷(ICE)と掛けてじつにうまい命名である。

自動車メーカーの参加はまだ少ないが、2025年はマセラティを筆頭にパガーニ、ルーフ、リマックなどが参加している。イベントのホームページを見ると、特設の雪上サーキットで希少で高価なクラシックカーが舞い、ウエイターもスケート靴を履いて飲み物をサーブし、じつに冬のヨーロッパらしいラグジュアリーなイベントであることがわかる。

今回、マセラティは最高出力490psのエンジンを搭載するグランカブリオとその限定車を発表し、MCXtremaとGT2 ストラダーレを会場に展示。6CMと200 SIでコンクールに参加した。THE I.C.E.のすべての部門にエントリーしたことで、ブランドの核となる「レーシングスピリットを持ったグランドツアラー」としての存在感を参加者に十分にアピールできたのではないだろうか。

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