鉄仮面の最高峰! 通称ターボCに乗るのは…
「東京旧車会ミーティング」で、ひときわ目を引く日産R30型「スカイライン」に出会いました。話を聞くと、なんとこのクルマは息子さんの愛車。かつて自身もR30型スカイラインに乗っていたという父の金子さんが、今ではカスタムやメンテナンスを担当しているそうです。こだわりと愛情が詰まった1台を紹介します。
若い頃に乗っていたR30を息子さんから借りて楽しむ
2024年12月15日(日)に東京・奥多摩湖で行われた「東京旧車会ミーティング」で発見したのは、鉄仮面と呼ばれる日産R30型「スカイライン」後期モデルの最高峰、2000ターボ RSのインタークーラー付きモデル、通称「ターボC」だ。クルマから降りてきた金子さんに話を伺うと、意外な答えが返ってきた。
「じつはこの鉄仮面は息子のクルマなんです。私は18歳の頃にR30型スカイラインに乗っていたことがあり、当時の写真を見た息子が欲しがったので、内装の状態が良い個体を見つけて1年ほど前に入手しました。購入当初はフルノーマルだったんですが、当時を知っている私がカスタムやメンテナンスを任されることになりました。結局、休日にはこうやってたまに借りて運転を楽しんでるんですけどね(笑)」
内装とエンジンがこだわり
R30型スカイラインの最強モデルである「ターボC」は、ターボモデルに空冷式インタークーラーを追加し、圧縮比をアップした仕様。国産量産車では初めてリッターあたり100psを超える最高出力205psを達成した。外観上の識別ポイントは、ドア後方側面に貼られた「RS ターボ インタークーラー」のロゴと、フロントバンパー助手席側のインタークーラー冷却用開口部の追加点だ。

金子さんがエンジンと内装にこだわって探したというだけあり、車内はかなりコンディションの良い状態だ。運転席のみレカロシートに変更し、赤いアクセントの入るシートやドアパネルは非常に綺麗。さらに当時物のオーディオが備わり、リアシート後ろにはパイオニア製の当時物のスピーカーが設置されている。エンジンルームもFJターボの象徴である赤い結晶塗装が施されたヘッドカバーやサージタンクが良好な状態を保っている。
基本的にオリジナル重視で細かな部分をカスタム
金子さんは基本的にターボCのオリジナルを維持しつつ、フロントにはプリンスガレージかとり製のリップスポイラーを追加装着。リアのトランクリップスポイラーはオートピスタ製の当時モノを奢っている。足まわりにはTNK Modifyの車高調を採用し、スタンスはかなり低めの設定。そのため、エンジンとトランスミッションのマウントは強化品を使用し、搭載位置を上げることでオイルパンのヒットを防止している。ホイールは中古市場で探し出し、ベストサイズのSSRのメッシュデザインを装着。
「私が乗っていた頃とは比べ物にならないくらい維持が大変なので、メンテナンスに必要なパーツは少しずつ集める予定です」
>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)























































