ブリッドがクラシックカー向けのシートを発表
日本を代表するスポーツシートブランドの「BRIDE(ブリッド)」。レーシングフルバケットシートからロングドライブ向けのコンフォートモデルやトラック用シートまで幅広い製品ラインアップを展開しています。今回は、旧車用シートにスポットを当てて紹介します。
ハンドメイドで丹精込めて仕上げている
ブリッドのフルバケットシート、リクライニングシート(セミバケットシート)の全ラインナップは、過酷な保安基準試験をクリアしている。車検対応モデルは、その試験結果の書類を全国の運輸局および運輸支局に提出。さらにFIA規格をクリアしたモデルもラインアップしており、多くのモータースポーツシーンで活躍していることでも有名である。
今回紹介するのは、クラシック・スポーツカーのためにカーボンで武装したハイクオリティなローバックモデルのHISTRIX(ヒストリックス/特注品)。このシートは、ユーザーからの強い要望によって復活したブリッド・ジータ系ローバックシートの名品だ。
競技専用モデルのため一般公道では使用できないが、多くのクラシック・オープンカーやクラシック・スポーツカーへの装着時にマッチするよう設計されたデザインとなっている。HISTRIXにはヘッドレストを持たないため、1969年4月1日以降に生産された車両は保安基準(車検)に適合しないのだ。
シートの背面には通気性を考慮したパンチング加工を施し、表皮には本皮の質感を持ちながら耐久性に優れた高級レザー(合皮)や最も破断強度に優れたカーボン製シェルを採用することでレーシーな雰囲気を醸し出し、それと同時に高い安全性も実現している。快適性にもこだわった、クラシカルで味わい深い仕上がりだ。ブリッドの熟練クラフトマンがハンドメイドで丹精込めて仕上げている特注品のため、数カ月〜半年程度という通常よりも長い納期となる。価格は21万5600円だ。
HISTRIX IIの発売も待ち遠しい
またブリッドのブースでは、製品の基本ラインナップに加え、2025年1月の東京オートサロンで参考出品として発表されたクラシック・スポーツカー向けシートのHISTRIX IIにも今後注目をしていきたい。
HISTRIX IIは、人気シリーズであるHISTRIXのアップデートモデルで、ハイクオリティローバックシートにヘッドレストを追加している。ヘッドレスト付きで1969年4月1日以降に生産された車両も保安基準(車検)適合となる。発売を待ち望んでいるファンもきっと多いはずだ。