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『西部警察』の「マシンRS-1」を日産DR30型「スカイライン」でリアル再現! 足りないパーツはワンオフで対応

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TEXT: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)  PHOTO: 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)

  • 日産DR30型 スカイラインと日産 スカイライン ジャパンのオーナーの佐々木 聡さん
  • 日産DR30型 スカイライン:フェンダートリムは独自のネットワークを駆使して入手
  • 日産DR30型 スカイライン:アクリル製のリアバイザーは独自のネットワークを駆使して入手
  • 日産DR30型 スカイライン:攻撃的でド派手な装備を満載していたRS-1を再現
  • 日産DR30型 スカイライン:リアスポイラーも独自のネットワークを駆使して入手
  • 日産DR30型 スカイライン:足りないパーツはワンオフで再現している
  • 日産DR30型 スカイライン:フロントスポイラーはエアロクラフト製
  • 日産DR30型 スカイライン:ボンネットフィンはワンオフで製作
  • 日産DR30型 スカイライン:ボンネットフィンはワンオフで製作
  • 日産DR30型 スカイライン:リアウィングも再現
  • 日産DR30型 スカイライン:FJ20DET型エンジンを搭載
  • 日産DR30型 スカイライン:ナルディ クラシックのステアリングを装着
  • 日産DR30型 スカイライン:共豊産業(現:共豊コーポレーション)のAMEメッシュの16インチホイールを加工・リバレルして装着
  • 日産DR30型 スカイライン:攻撃的でド派手な装備を満載していたRS-1を再現

マシンXに続く、第2弾レプリカの製作へ

1980年代を代表する刑事ドラマ『西部警察』に登場する特殊車両は、今もなお多くのファンを惹きつけています。そんな劇中マシン「マシンX」を完成させた佐々木 聡さんが、次なるターゲットに選んだのは、ド派手な火を噴く「RS-1」です。その製作には、思わぬ苦労と試行錯誤が詰まっていました。

少年時代に抱いた憧れが、大人になって現実に

1980年代を代表する刑事ものテレビドラマとして絶大な人気を集めた西部警察。ド派手に繰り広げられた緊迫のカーチェイスや爆破シーンは、刑事ドラマという枠を完全に超え、まるで特撮ヒーローものに匹敵するスケール感で迫力満点。私たちをテレビの前に釘付けにした。

そんな西部警察では、物語の見せ場となるシーンで必ず特殊マシンが登場した。劇中で活躍したマシンは、リアリズムを追求するべく市販車をベースに改造を施したことも話題となり、現在でも当時を振り返って特殊車両のレプリカを製作する熱狂的なファンが全国に数多くいる。

今回紹介する佐々木 聡さんもそのひとりで、小学生のころに夢中になって見た『西部警察』に登場する特殊なマシンに興味津々。第45話「大激走! スーパーマシン」に登場した「マシンX(日産KHGC211型スカイラインターボの改造車)」に衝撃を受け、憧れを抱いたひとり。いつかはあんなクルマに乗りたい——そんな幼い頃からの想いを胸に、大人になってレプリカ製作に挑戦。遂には、憧れていたマシンXのレプリカまでも作り出してしまった。

このクルマについては過去にAMWで紹介しているので、そちらを確認していただきたい。佐々木さんはその好きが高じて、さらに西部警察の特殊レプリカを製作。今回紹介するのが、佐々木コレクション・西部警察・特殊マシン第2弾となる「マシンRS」だ。

ベース車はスムースに入手、しかしパーツは別問題

大活躍した「スーパーZ(日産S130型フェアレディZの改造車)」とともに、西部警察パートIIの第15話「ニューフェイス!! 西部機動軍団」でその姿を明かしたマシンRSは、サーチライトや赤外線カメラ、シグナルコントロールなどの先進装備で話題に。ベース車は日産DR30型「スカイライン」で、マシンXの後継車として大活躍した。

その後、西部警察パートIIIの第16話「大門軍団フォーメーション」では、3台のマシンRSが登場。それぞれが個性的な装備を備え、RS-1が攻撃的な撃退装備を重視したモデルであるのに対して、RS-2は情報収集能力の高さがウリのマシンとして登場。そしてRS-3は情報分析車両として活躍し、凶悪犯を次々と検挙していった。

佐々木さんが製作したマシンRSは、この中でもマフラーから強烈なアフターバーナーの火が噴き出すなど、とにかく攻撃的でド派手な装備を満載していたRS-1である。

マシンXを製作した経験上、「ある程度なんとかなるかな……」と当初は簡単に考えていたらしいが、実際に作ろうと思うと苦労の連続。ベースであるDR30型スカイラインハードトップ2000ターボRSは簡単に手に入ったものの、レアな当時物パーツ集めに苦労したという。

足りないパーツはワンオフで再現

RS-1が装着していたパーツは一部市販化されていたものが多く、フロントスポイラーはエアロクラフト製。フェンダートリムやアクリル製のリアバイザーとリアスポイラーも、独自のネットワークを駆使してなんとか入手することができた。

だが、どうしても履かせたかった16インチのエンケイ製メッシュ4ホイールが手に入らなかった。仕方なくアイデアを絞り出して、共豊産業(現:共豊コーポレーション)のAMEメッシュの16インチを加工・リバレルして装着。これでなんとか似た雰囲気を演出できるようになったという。

それ以外ではボンネットフィンやダクトも手に入らなかったのでワンオフで製作し、形だけはなんとかマシンRS-1のように仕上げることができたと話してくれた。

現在のレプリカ仕様は外装だけで、内装はほぼノーマルとのこと。変更しているのは、ナルディ クラシックのステアリングと懐かしのトラスト製ブーストコントローラーTVVCミニ、そして追加メーターの装着といったところだ。

佐々木さんは今後について、

「RS-1はルーフにパトライトを備えていますが、通常スタイルとしてはこれで完成しました。本物のRS-1には二連装機関銃も装備されていますが、さすがにそこまではできなかったので、自分的には満足です。ひょっとしたら今後、助手席に本物と同じように大きいコンピュータやスイッチ類を作り込んで置くかもしれません」

と話してくれた。ここからさらなる作り込みを願っている。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 青木邦敏(AOKI Kunitoshi)
  • 1969年生まれ。某出版社でドレスアップ誌、チューニング誌の編集長を歴任。2006年に自動車・バイク専門の編集プロダクション株式会社バーニーズを設立。自動車専門誌をはじめ、チューニング、カスタム系、旧車、キャンピングカー、アウトドアに関する媒体を新たに立ち上げる。これまでの愛車は、セリカXX、スカイライン、AE86、AE92、シビック、スープラ、シルビア、180SX、ロードスター、RX-7、BMW850iなどなど。他にもセダン系、バン系、ミニバン系など数多くのクルマを乗り継いでいる。
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