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トヨタ「ヴェルファイアPHEV」で東京〜大阪1000km走行!燃費性能は驚きの15.3km/Lを記録

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TEXT: 萩原文博(HAGIHARA Fumihiro)  PHOTO: 萩原文博(HAGIHARA Fumihiro)

ドライバーだけでなく同乗者も安定性の高い乗り心地

ヴェルファイアPHEVエグゼクティブラウンジの走りは、人が乗ると2.5tを超えるヘビー級のクルマとは思えないほどスムースかつ静かな走りが特徴だ。これだけ大きなボディながら身のこなしはしなやかで、東名高速の大井松田~御殿場間のワインディング区間も素晴らしいハンドリング性能により気持ち良く走ることができる。

気持ち良いのはドライバーだけでなく、セカンドシートに乗った乗員も同様だ。補強されたボディにより、ねじり剛性が向上。コーナーを曲がる際でもリアの遅れをまったく感じない。またセカンドシートの床面の揺れも抑えられており、まさにエグゼクティブな空間に仕立てられている。

運転支援機能の制御も抜群だ。レーダークルーズコントロール使用時に先行車との差が詰まっても、ブレーキの介入がとても穏やかで、クルマの前後の揺れがまったくない。これは小さなお子さんなどのクルマ酔いには効果があるだろう。

結論としてハイブリッド車からの車量増をまったく感じさせない動力性能。エグゼクティブラウンジの名前に相応しい静粛性とフラットな乗り心地を実現していた。

カタログ燃費の約90%相当の15.3km/Lを記録

そして注目の燃費性能は、車載燃費計で計測を行った。東京出発時はバッテリーによる走行可能距離が69km。ガソリンによる走行距離は507km。合計で576kmが走行可能距離だった。大阪に到着して給油した際の走行距離は546.9kmで残走行距離は61kmという表示。じつに満タン・満充電で600km走行可能だ。

給油後、宿泊地の滋賀県近江八幡までバッテリーチャージモードを使用して走行すると、一般道と高速道路を約83km走行し、54km走行分充電された。しかしその際の燃費性能は8.3km/L。通常のハイブリッドモード走行時と比べると、エンジン音も大きくなるし、燃費性能もかなり悪化してしまう。エネルギーを地産地消できるのがPHEVの特徴であるが、これほど燃費が悪化するとなると、駐車している際に充電し、通常はハイブリッドモードで走行したほうが得策かもしれない。

復路も通常のハイブリッドモードで走行。大井松田から御殿場間で約14kmの渋滞があったものの、この区間の平均燃費も14.7km/Lで留まり、全行程の平均燃費は15.3km/Lと、カタログ燃費の91.6%という高い達成率を実現。ハイブリッド車はカタログ燃費と実燃費の乖離が大きいと言われるが、見事に打ち破ってみせた。これはEV走行比率51%という効率の良さが大きく貢献しているのだ。この計測結果で計算するとガソリンとEV走行を合わせた航続距離は約780kmとなる。

 

テスト前は、ハイブリッド車のタンク容量60LからPHEVは47Lへと減少していることが、長距離走行における航続距離が懸念材料だったが、それはまったくの杞憂に終わった。2日間で1000km以上走行したが疲労度の低さを実感し、これまで乗ったミニバンとは一線を画す性能をもつスーパーラグジュアリーミニバンであるのは間違いない。

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