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スバル「クロストレックS:HEV」で東京〜大阪往復1045kmを無給油走破!もう燃費が……なんて心配はいらない

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TEXT: 萩原文博(HAGIHARA Fumihiro)  PHOTO: 萩原文博(HAHIHARA Fumihiro)

  • クロストレック プレミアム S:HEV EXのインストルメントパネル
  • スバル クロストレックS:HEV:グレーの本革シートはオプション装備
  • スバル クロストレックS:HEV:5:5の分割可倒式のリアシート
  • クロストレック プレミアム S:HEV EXのリアスタイル
  • スバル クロストレックS:HEV:ラゲッジルームに装着される100Vアクセサリーコンセントはオプション
  • スバル クロストレックS:HEV:225/55R18サイズのオールシーズンタイヤを標準装備する。マイルドハイブリッドとタイヤ銘柄もサイズも同じ
  • スバル クロストレックS:HEV:約530km離れた新大阪駅を折り返しポイントとした
  • スバル クロストレックS:HEV:63Lというタンク容量の効果で東京〜大阪を無給油で走破した
  • スバル クロストレックS:HEV:パドルシフトでMTのように自在にシフトチェンジが可能
  • スバル クロストレックS:HEV:アイサイトXを搭載し、高度な運転支援でドライバーをサポート
  • ストロングスバル クロストレックS:HEV:ハイブリッドは、液晶パネルを採用。表示はアナログ式のメーターデザインとなっている
  • スバル クロストレックS:HEV:11.6インチの縦型ディスプレイでエアコンをはじめ様々な操作が可能
  • スバル クロストレックS:HEV:5人乗車時のラゲッジルーム容量は315L。リアシートを倒せば最大で926Lまで拡大
  • スバル クロストレックS:HEV:新大阪駅到着時の燃費は19.3km/L
  • スバル クロストレックS:HEV:東京から新大阪まで551kmを走行した
  • スバル クロストレックS:HEV:2.5Lエンジンと2つのモーターを組み合わせたハイブリッドシステム
  • スバル クロストレックS:HEV:モーターだけによるEV走行領域が広くなり燃費が向上
  • クロストレック プレミアム S:HEV EXのフロントスタイル

待望のストロングハイブリッドは高速道路でも好燃費

2024年12月、スバル車に待望のストロングハイブリッドを搭載したクロストレックS:HEVが追加されました。2.5Lエンジンに2個モーターを組み合わせたハイブリッドシステムは、一体どれくらいの実燃費を発揮するのでしょうか。マイルドハイブリッドシステムを搭載した元XVハイブリッドオーナーがロングドライブを行い、その違いと実燃費を検証しました。

XVマイルドハイブリッドの実用燃費は約14km/L

スバルのシンメトリカルAWDによる高い走行性能。そしてアイサイトによる安全性能の高さは魅力だが、燃費性能が……、とスバル車購入に躊躇していたユーザーにとって朗報となったのが、2024年12月に登場したクロストレックに搭載されたe-BOXER ストロングハイブリッドだ。

元XVハイブリッド(マイルドハイブリッド)オーナーだった筆者が、このスバルが満を持して導入したストロングハイブリッドで東京~大阪1000km無給油走破に挑戦した。

スバルが初めて「ハイブリッドシステム」を搭載したのが、2013年6月に登場したコンパクトSUVのXV。つまりクロストレックのルーツとなるモデルだ。ハイブリッド専用の2L水平対向4気筒エンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドシステムは、モーターでエンジンをアシストするマイルドハイブリッドシステムで、モーターのみで走行できるのは定速領域など限定的だった。

燃費性能はXVデビュー時JC08モード燃費20.0km/L。2015年のマイナーチェンジ後は20.4km/Lへと延びている。筆者は初期のXVハイブリッドを5年間所有していたが、平均速度60km/hぐらいの郊外路などでアイサイトを使用して、インテリジェンスモードで走行すると18km/Lまで延びることはあったが、高速道路と一般道を半々で走行した実燃費は約14~15km/Lだった。

このマイルドハイブリッドシステムはe-POWERと呼ばれ、2代目XVそして3代目に相当する現行型クロストやインプレッサにも搭載されている。クロストレックのe-POWER搭載車の燃費性能がWLTCモードで15.8~16.4km/Lなので、自分が所有していたXVハイブリッドからの大きな進歩は見られない。だからこそ、今回登場したS:HEV(以下ストロングハイブリッド)には期待しているのだ。

S:HEVは燃料タンクが63Lになりカタログ値での航続距離は1190km

クロストレックに搭載されているストロングハイブリッドシステムをおさらいしておく。最高出力160ps、最大トルク209Nmを発生する2.5L水平対向4気筒エンジンに、最高出力119.6ps、最大トルク270Nmを発生する駆動用モーターと発電用モーターを組み合わせた2モーターシステムとなっている。

高出力な駆動モーターを採用したことで、EV走行の領域が拡大。モーターが苦手とする領域をカバーすることで、燃費性能はWLTCモードで18.9km/Lを実現している。駆動方式はスバルらしく、プロペラシャフトで後輪をつなぐ機械式4WDを採用。電気制御トランスファーで後輪への駆動力を瞬時に伝え、前後輪のトルクを適切にコントロールすることで、スバルらしい優れた走行安定性を発揮する。

また、ストロングハイブリッドのパワーコントロールユニットを、これまでのフロア下からエンジン上部に移動することで、燃料タンク周辺の省スペース化に成功。燃料タンク容量をマイルドハイブリッド車の43Lから通常ガソリン車と同じ63Lまで増やすことができた。これによってカタログ燃費上での航続走行距離は約1190kmとなっている。

マイルドHVよりモーター走行の領域が明らかに広い

試乗したのは、最上級グレードのクロストレックプレミアム S:HEV EX。最新鋭の運転支援システムであるアイサイトXを標準装備しているモデルだ。有料色のボディカラー、クリスタルホワイト・パール(3万3000円)。そして本革シート、アクセサリーコンセント(15万4000円)のオプションを装着し424万500円という仕様だ。

先代モデルとなるXVは、全幅1800mm、全高1550mm(ルーフレールなし)という都市部に多い立体駐車場に対応していた優れたパッケージのボディサイズだった。現行型のクロストレックは全長4480mm×全幅1800mm×全高1575mmとなり、個人的にはXVの美点のひとつだった全高1550mmを超えてしまったのは残念だ。

注目のストロングハイブリッドシステムは、モーターとエンジンの切替時に段付きを感じたマイルドハイブリッドシステムとは違い非常にスムースに切り替わる。エンジンが掛かる際の振動や音もかなり気を遣っていることもわかる。そしてエネルギーフローを見ていると、モーターだけで走行する領域がワイドになっている。これは燃費テストへの期待も高まる。

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