雪を求めて酸ヶ湯へ向かったはずが…!?
カーライフエッセイスト吉田由美の「なんちゃってセレブなカーライフR」。今回は、日本有数の豪雪地帯である青森・酸ヶ湯へスバル「クロストレック S:HEV」と「レヴォーグ レイバック」の試乗へ。実際に雪道を走って性能を体感するはずが、雪が……ない!? 波乱の試乗記をお送りします。
ストロングハイブリッドはスバル史上最高の低燃費を実現
2025年も日本有数の豪雪地帯である青森・酸ヶ湯に行って来たわよ~! 青森県は昨年末から降り続いた大雪により、年明け早々に災害派遣要請をするほどに。酸ヶ湯では1月17日に観測史上1位となる436cmの積雪を記録。これは平年比の172%増で、試乗会が行われたのはその翌週。試乗会自体の開催も黄色信号だったけど、記録を更新した直後から気温が急上昇。雪が溶けたため、予定通りの開催となったのよ~。
試乗車は、スバル「クロストレック」に追加されたストロングハイブリッド(e-BOXER)の「S:HEV」と、「レヴォーグ レイバック」。まずクロストレック S:HEVは、最高出力118kW(160ps)/最大トルク209Nmを発揮する新開発2.5L 4気筒の水平対向エンジンを搭載。これに88kW(119.6ps)/270Nmの電気モーターが加わり、スバルらしいトルクフルな走りと低燃費を両立したモデルよ。すでに「ほかのスバル車にもほしい~(ハート)」というリクエストが続々。
じつはスバル好きが悩む一番の問題は燃費。クロストレックのWLTCモードのカタログ燃費は、2WDが16.4km/L、AWDが15.8km/L。それがストロングハイブリッドだと、カタログ値でAWDは18.9km/Lと、スバル史上最高の低燃費! このストロングハイブリッドの雪道性能が今回の最大ポイントよ~。
しかーし、気温は高めなのも雪が溶けているのも嬉しいけど、私の前に試乗した人のSNSで、「道路に雪が無い」との情報。さて、いかに!?
クロストレック S:HEVで酸ヶ湯を目指す
新幹線で新青森駅へ向かうと、たしかに雪は少なめ。青森市内も道路に雪は残っていないけど……。大丈夫なのかしら? まずは、クロストレック S:HEVに乗り込み、酸ヶ湯を目指すわ。ちなみにグレードは、ストロングハイブリッドモデルの上級グレード「プレミアム S:HEV EX」。ボディカラーはマグネタイトグレー・メタリック。
インテリアは、グレーが基調のシックなレザーシートにシートヒーター、サンルーフまで装備されていたわ~。走りだすと、すぐにモーターアシストを実感っ! 道中搭載されている「アイサイトX」を試すため、高速道路に、入っても……あら? 車線変更しないっ! カーブでも減速しない!
「道路の両脇に雪の壁があって、車線が狭くなっているから認識しないのかしら~?」と思ったら、最後の仕上げのスイッチを押していなかったらしい。これだと普通のアイサイト(汗)。
SI-DRIVEで坂道でもノンストレス
そして、青森中央ICから黒石ICの間、路面に雪はなし。嫌な予感を抱えながら一般道で酸ヶ湯へ。結論、酸ヶ湯までのルートには両側に4m弱の雪の壁はあるものの、残念ながら路面に雪は一切なし。そもそも酸ヶ湯付近で除雪されていない道路は通行止めになっているし……。通行できる道路は除雪がしっかりしているから、クロストレック自慢の悪路でのスムーズな走りをサポートする「X-MODE」も出番なし。
エンジンレスポンスを変化できるスバル独自のドライブ・アシストシステム「SI-DRIVE」をちょこちょこ動かして加速感の違いを味わい、ぐいぐい坂道を登っていくのでノンストレスだったわ〜。燃費はのぼりが続いていたけど、撮影するときにトリップメーターを間違って0にしてしまって……わたくしのバカバカ! たしかその前に確認したときは11km/Lちょっとだったような……。
酸ヶ湯から青森市内までは山下りということもあるけど、約18km/Lだったわ。燃料タンクが65Lに大きくなったのもあるけど、燃費が良くなったのは嬉しい~! ちなみにタイヤはヨコハマタイヤのスタッドレスタイヤ「アイスガード7 iG70」を装着。
吉田由美ちゃんねるで公開中
酸ヶ湯で「レヴォーグ レイバック」に乗り換えて今度は下り~。行きと同じルートで帰ったけど、酸ヶ湯周辺で撮影しているとらちらほら雪が。撮影を終えてそこを離れるときにはうっすらと路面に雪が。タイヤはこちらもスバル クロストレック S:HEVと同じアイスガード7 iG70を装着。
せっかくの雪道ドライブだったけど、いろいろ残念だったからリベンジしたいわ~!YouTubeチャンネル「吉田由美ちゃんねる」では、酸ヶ湯ドライブの動画を公開中!