米国を代表するスポーツカー「コルベット」のハイブリッドモデルに試乗
カーライフエッセイスト吉田由美の「なんちゃってセレブなカーライフR」。今回は、アメリカンスポーツカーの代名詞、シボレー「コルベット」から新たに登場したハイブリッドモデルの「E-Ray」の試乗へ。ドアに指を挟んだハプニングから、その魅力と意外な一面までお届けします。
システム全体は史上最強の664馬力
2024年6月に富士スピードウェイで開催された「シボレー・ファン・デー2024」で日本初公開されたコルベット初のハイブリッドモデル「E-Ray」。このとき鮮やかな新色、リップタイドブルーメタリックのE-Rayを見てから約半年後、2泊3日の試乗が叶いましたの~!
e-AWD(電動化による全輪駆動)の最強のコルベットは、エンジンモデル同様6.2L V型8気筒OHVエンジンを搭載。エンジンの最高出力は502ps、最大トルク637Nm。センタートンネルには前輪を駆動する1.9kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、モーターの最高出力は162ps、最大トルク125Nm。バッテリーはエンジンが稼働した状態で時速26km/h以上での走行時に自動充電されるの。
システム全体では最高出力664psで、時速60マイル(約96km/h)到達までコルベット史上最速の2.5秒を達成! 速っ! トランスミッションは8速デュアルクラッチ。
「ステルスモード」という電動走行モードがあって、低速走行時に電気モーターのみで走行できるから静かな走行も可能。燃費も向上し、加速力だけでなくハンドリング性能も進化しているわ~。ちなみにステルスモードのほかにはツアー、ウェザー、スポーツ、レーストラック、マイモード、Zモード、シャトルモードと計8つのモードがあるわ~。
力強く洗練されたワイドボディを採用
コルベットというと、エクステリアは直線のラインのインパクトが強く、どこかガンダムを感じさせる「ザ・スーパーカー」なデザイン。コルベット E-Rayの空力性能やハイブリッドシステムに対応した専用のデザイン要素が追加され、空力性能を強化した専用のフロントバンパーは一見小さく見えるけどじつは開口部が大きくなり、ハイブリッドシステムの熱を管理。スプリッターも大きくなり、空力による安定感は増し増しよ~。
全幅はスタンダードモデルより91mm広くなり、サイドスカートはE-Ray専用デザインで迫力のあるワイドボディに。リアもディフューザーが大型で「Z06」似の大胆なデザインで、ハイパフォーマンスを予感させるわ。フロントやリアに「E-Ray」のバッジが追加されて、ハイブリッドモデルをアピール。試乗した鮮やかなブルーのボディカラーもE-Ray専用よ~。
ホイールは5本スポークの専用デザインが与えられ、タイヤはハンドリングとグリップ力を向上させる「ZER パフォーマンスパッケージ」が標準装備でついてくるわよ~。これにはミシュランのパイロットスポーツ4Sサマータイヤ、専用チューンマグネティック セレクティブ ライドコントロール付きZERパフォーマンスサスペンションが含まれるわよ。