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日産GT-RのエンジンをZ31型「フェアレディZ」に搭載!これが私の理想形です

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TEXT: 西川昇吾(NISHIKAWA Shogo)  PHOTO: 西川昇吾(NISHIKAWA Shogo)

  • テイジさんと日産 Z31型フェアレディZ
  • 日産 Z31型フェアレディZ:元々VG型エンジンが搭載されていたZ31に、スカイラインGT-R用のRB26型エンジンに換装
  • 日産 Z31型フェアレディZ:インテリアにもこだわりが溢れている
  • 日産 Z31型フェアレディZ:ホイールはWORKのエクイップを装着
  • 日産 Z31型フェアレディZ:バッファローレザーのレカロセミバケットシートを装着
  • 日産 Z31型フェアレディZ:追加メーターは純正メーターに近いデザインでカラーを揃えオレンジにするためにHKS製をチョイス
  • 日産 Z31型フェアレディZ:追加メーターは純正メーターに近いデザインで同じカラーのオレンジにするためにHKS製をチョイス
  • 日産 Z31型フェアレディZ:ホイールはWORKのエクイップを装着
  • 日産 Z31型フェアレディZ:現在所有するZ31は、テイジさんにとって2台目。Z31歴は30年以上だ
  • 日産 Z31型フェアレディZ:リアウインドウにはお世話になっているショップのステッカーを貼り付けている
  • 日産 Z31型フェアレディZ:センターコンソールにはUSBポートを装備。純正風な仕上がりだ
  • 日産 Z31型フェアレディZ:タービンはトラスト製T78を装着
  • 日産 Z31型フェアレディZ:よろしくメカドックでZ31に惚れ込み購入した
  • 日産 Z31型フェアレディZ:よろしくメカドックでZ31に惚れ込み購入した

漫画「よろしくメカドック」でひと目惚れしたZ31

富士スピードウェイで開催された「DUNLOPオールフェアレディZミーティング2025」。過去最多となる1700台を超えるフェアレディZが集結し、会場には個性豊かな日産「フェアレディZ」が会場を埋め尽くしました。ここに参加していたZ31型のオーナーであるテイジさんにお話をお伺いした。

単純に速さの追求ではなくZ31で勝つことに意義がある

現在所有するZ31は27年の時を共にしている相棒。

「じつは2台目のZ31なんです」

その言葉からも、テイジさんがいかにZ31に惚れ込んでいるのかが理解できる。それにしても、なぜそこまでに惚れ込んだのか聞いてみると「漫画のよろしくメカドックに登場したZ31を見て、ひと目惚れしたんです」とのこと。

こうしてZ31を手に入れたテイジさんはゼロヨン競技にハマっていった。その結果行き着いたのが現在の仕様であるRB26エンジン改で約600psというスペックだ。じつは、このスペックにたどり着くまで紆余曲折があったという。

テイジさんがZ31を手に入れた1990年代には、より速いゼロヨンマシンへの近道ができる速いベース車はたくさんあった。日産で言えばR32やR33のスカイラインGT-R。チューニングベースとして高い実力を持つRB26DETT型2.6L直6ツインターボエンジンを搭載し、そのパワーを確実に路面に伝えることができるアテーサET-Sという優れた4WDシステムを採用。ゼロヨンマシンのベースとしても優れていた。

フェアレディZもZ32へと進化して、ノーマルでの出力も280psへと向上していた(Z31は230ps)。他にもハイパワーマシンは多く存在した。

しかし、テイジさんはそのような近道を選ばなかった。その理由を聞いてみると

「好きなマシン…Z31で勝ちたかったんです」

RB26をZ31に搭載は憧れであり理想のパッケージ

現在所有しているこの2台目のZ31はタービン交換をしたチューンドVG型エンジンだったが、満足はできる速さではなかった。そこでVGのエンジンブローを機にRB26エンジンへの換装を敢行。ミッションはRB25型2.5L直6エンジンを搭載するスカイライン用5速MTを流用している。

じつはRB26エンジンに選んだのは、もうひとつの憧れがあったからだという。

「ゼロヨンのステージでスカイラインGT-Rの速さを見て、あの速さに憧れましたね。あとエンジンのサウンドにも虜にされました。RB26をZ31に搭載するのは自分にとって究極の理想形といえる組み合わせだったんです」

「Z31+RB26エンジン」はスタイリングと性能、エンジンサウンド、すべてがカッコよくて速い…そんなテイジさんにとっての理想のパッケージだったというワケだ。

速さを求めて行き着いたRB26エンジンの仕様は、排気量を2.6Lから2.9LへとアップしてトラストT78タービンをセット。過給圧は1.65kPaで600psを発揮する。

「700psまで出すとボディが持たない気がするし、500psではモノ足りない。バランス的にも今の仕様がちょうどよいと思ってます」

600psが扱えなくなったら仕様変更してでも乗り続ける

インテリアは、細かな部分へのこだわりが感じられる。純正のオレンジメーターに合わせて、追加メーターもオレンジで統一。バッファローレザーのレカロシートで大人らしいコーディネートをして、USBの充電ポートを純正風に配置するなど、派手さはないが一つひとつにこだわりが感じられる。

現在はゼロヨンステージからは引退したそうだが、それでも「最後までこのクルマに乗っていきたいと思います。目が追いつかない、扱いきれないと思ったらエンジンの仕様変更をして、もっと大人しい仕様にする予定です」とのこと。

仕様変更をしてもこのクルマに乗りたい。そう思わせるのは長年かけて理想的なパッケージを実現したZ31愛があるからだろう。

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