クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CUSTOM
  • 唯一無二の国産オープン2シーターSUVはNB型ロードスター・ベース!車検対応の“オフロードスター”誕生!
CUSTOM
share:

唯一無二の国産オープン2シーターSUVはNB型ロードスター・ベース!車検対応の“オフロードスター”誕生!

投稿日:

TEXT: 犬塚直樹(INUZUKA Naoki)  PHOTO: 犬塚直樹(INUZUKA Naoki)

  • マツダ ロードスター:牽引フックのアタッチメント部に、Lの字ステーが付いていてテーブルの脚となる
  • マツダ ロードスター:メインの黄緑以外の色はすべてロードスター純正色が使われている。ロードスターファンは何色が使われているか観察してほしい
  • マツダ ロードスター:フロントガードはジムニー用を加工。アンダーガードは三菱 パジェロミニ純正装備品を流用
  • マツダ ロードスター:エンケイRP01 (7J✕15)に215:75R15サイズのMTタイヤCOMFORSER CF3000を組み合わせる
  • マツダ ロードスター:外装からの繋がりを見せる内装色のコーデ
  • マツダ ロードスター:ステアリングにMOMOのプロトティーポ、社外メーターフードの追加メーター部に傾斜計を組み込み、本気度満点のディテール
  • マツダ ロードスター:センターコンソール部のオリジナリティーもすこぶる高い
  • マツダ ロードスター:シートは2脚ともRECARO LXをチョイス
  • マツダ ロードスター:タイヤラックの左右のトランクの蓋はそれぞれ開閉が可能な作りになっている
  • マツダ ロードスター:オーナーのオフロードスター壱號さん。オリジナルカエルちゃんTシャツを着て愛車「赤目アマガエル号」との2ショット
  • マツダ ロードスター:車高を上げたからでは無く、ジープラングラーのオーバーフェンダーをイメージにボディーシルエットを考えていた
  • マツダ ロードスター:ステアリングにMOMOのプロトティーポ、社外メーターフードの追加メーター部に傾斜計を組み込み、本気度満点のディテール
  • マツダ ロードスター:ワイスピに出てくるダッヂのオフロード仕様をモチーフにしたタイヤラック
  • マツダ ロードスター:外装からの繋がりを見せる内装色のコーデ
  • マツダ ロードスター:2025年9月のロードスターのミーティングでNA顔にリニューアルしたNBオフロードスターを初披露した
  • マツダ ロードスター:助手席エアバックの位置にワンオフで制作したナビディスプレーのマウント
  • マツダ ロードスター:オーバーフェンダーは平出自動車板金オリジナル
  • マツダ ロードスター:3インチアップのサスペンションキットをチョイス

「ロードスター=車高短」では周囲と同じで個性を主張できない!

マツダ「ロードスター」といえばローダウン&スポーツ走行というイメージがありますが、あえて“リフトアップ”という逆の方向に挑戦したオーナーを取材。スズキ「ジムニー」で鍛えたオフロード経験を活かし、車検対応のアゲ仕様のNB型ロードスターを作り上げたのです。その誕生秘話と進化の過程をお届けします。

ジムニーを3台乗り継いだ経験で開花した珍アイデイア

今からおよそ10年前、壱號さんは自動車板金店に勤めていたこともあり、足車には困っていなかった。しかし、自分の好きなようにカスタムできる遊びクルマが欲しくなったのが、すべての始まりであった。

当時、結婚したばかりであまりお金がかけられなく、たどり着いたのが、中古車価格が底値だったマツダNB型「ロードスター」だ。最初はドリフトの練習用にと考えていたのだが、2016年のロードスター中部ミーティングに参加したときに、ローダウンスタイルのロードスターばかりが並び、リフトアップしたオフロードスタイルのロードスターが1台もいないことにひらめきを感じた。

じつはロードスターに乗るよりさらに前、壱號さんはジムニーを3台も乗り継ぎ、オフロード走行を存分に楽しんでいた。そのような素地もあって、ある意味、必然的な発想だったのかもしれない。

まず、購入したロードスターに付いていた車高調を最大限まで高め(ノーマル車高から約3cmアップ)、オンロード用の低扁平タイヤを195/65R15のブロックタイヤに履き替えてオフロードを走ってみた。しかし、バネが硬くて動きが悪いうえに、ストローク時にタイヤハウスとタイヤが接触してしまい、乗り心地も最悪であった。また、機械式デフに交換しないとすぐにスタックしてしまうなど、さまざまな改善点が見つかったのだ。

そこでネットで調べていると、アメリカの「Paco Motorsports」が、NA/NB型ロードスター(海外ではミアータ)用に、外径約780mmの15インチオフロードタイヤ(純正タイヤより約200mm大きい)が履けるサスペンションキットを見つけた。しかし、日本の公道を走るには非現実的なサイズだったため、一段控えめな3インチアップのサスペンションキットをチョイスすることにした。

アメリカからキットをすぐに取り寄せ、自身のNBロードスターに組み込んだ。オーバーフェンダーも装着してタイヤを215/75R15に変更し、しばらく乗っていたのだ。じつは勤めていた自動車板金店で、このリフトアップキットをメニューに取り込めないかと考えていたという。

研究の結果、ショックのケース長を車高およそ3インチアップ状態に合わせたほうが効率的にカスタムしやすく、車検も問題ないという結論に至った。こうして、今では壱號さんが勤める平出自動車板金の正式なキットとして販売されている。

12
すべて表示

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS