25年ルールで第2世代GT-Rが脚光を浴びることになった
2025年5月17日、イギリスの老舗オークションハウス「アイコニック・オークションネアーズ」のライブオークションに、日本のトップチューナーが手掛けた日産 R32型「スカイラインGT-R」が出品されました。アメリカの25年ルール規制に適合しなくなったGT-Rが、世界的に注目を集めるきっかけになりました。さらに、その真価はチューニングを加えることで引き出され、眠っていた性能を解放します。1000psをも許容するモンスター級のパフォーマンスで、スーパーカーキラーと呼ばれ、欧米のクルマ好きを魅了してきました。このモデルの詳細と気になる結果をレポートします。
ドラッグレースやタイムアタックで実績を誇る敏腕チューナーの作品
BNR32型スカイラインGT-Rの魅力は、グループAレースに勝つために誕生した「RB26DETT」型2.6L直列6気筒DOHCツインターボと、日産独自のフルタイム4WDシステム「アテーサE-TS」にある。常用600psクラスのパワーを路面に確実に伝えるこの組み合わせは、国内はもとより海外のツーリングレースで数々の勝利を重ね、GT-Rの存在を世界に知らしめた。
BNR32は、まさにGT-Rの歴史を変えた画期的なモデルである。その類まれなポテンシャルはモータースポーツの世界だけにとどまらず、アフターマーケットにおいて理想的なベース車両として多くのチューナーに愛されてきた。レース同様、ストリートにおいてもGT-Rが圧倒的な強さを見せる不敗神話を築いた。登場からすでに36年が経過した今も、そのポテンシャルは現行車に勝るとも劣らない。
今回オークションに登場したBNR32は、日本のトップGT-Rチューナーのひとりである兵庫県神戸市のエンドレスが、内外装からエンジン、足まわりやブレーキに至るまでトータルチューンを施したマシンである。同社は日本の有力プロショップ集団であるCLUB RH9に属し、古くはドラッグレース、近年はサーキットでのタイムアタックシーンで確かな実績を誇る。




















































































































































