今年で最後となるハイオク部門と2026年から新設される電動部門
スーパーGTや全日本ロードレース選手権でも使用されているCN燃料は、植物が光合成によって二酸化炭素を吸収して育ったものを原料に作られた燃料だ。植物が吸収した二酸化炭素で、燃焼時に発生する二酸化炭素の一部が相殺されることになり、結果的に二酸化炭素排出量の削減効果があると考えられている。CN燃料は既存のエンジンにも使用できるが、揮発性が低い特性を持つため、圧縮比や点火タイミングの専用セッティングが必要になる。また、チームによっては走り方も変える必要があるという。
今大会、一般クラスに参戦した「水曜クラブ」が、2565.786km/Lの記録を樹立。最後となるハイオク燃料クラス最優秀賞「本田宗一郎杯」を獲得した。今大会の結果を見ると、一部CN部門のほうが記録を出しているクラスもある。しかし、競技性の高いクラスでは、CN部門はまだハイオク部門の成績を超えられていない印象が強い。
次大会からは全クラスがCN燃料を使用した競技に代わるが、燃料の違いをどのように解析して、成績を出せるマシンに仕上げていくのか。そして今後、どのような記録が達成されていくのかが、気になるところだ。
また、同時に、2026年から新設される予定の電動クラスをイメージした、エコラン用の4輪マシンと、市販バイクであるEM1 e:の2台がエキシビション走行と車両展示を行った。
この電動部門の駆動ユニットは、ホンダが市販している原付一種の電動バイク「EM1 e:」で使われている駆動用バッテリー「モバイルパワーパックe:(MPP e:)」を搭載したものだ。4輪マシンは、このバッテリーとEM1 e:のモーターユニットをエコマイレッジ仕様に新規で起こしたもので構成されている。
現時点では、この電動クラスがどのようにエコランの成績をつけていくのかアナウンスがなされておらず、詳細は不明だ。しかし、新たな挑戦をする団体も増えるかもしれない。こちらの進化についても目が離せない。






































