東京オートサロン2026年で公開されたTHE HKS GT-R
3日間で27万0000人を超える来場者を集め、大盛況となった東京オートサロン2026年。出展した各ブースではさまざまな新作マシンやパーツが登場しました。なかでも注目となっていたのが、展示車両による東京国際カスタムカーコンテストのチューニングカー部門で優秀賞を受賞したHKSのR35 GT-Rコンプリートマシンです。
Dimension Zとして仕上げられたR35の仕様
MY24 NISMOをベースとしたHKSが製作したマシンは、東京オートサロン2024でオリジナルコンプリートカー”THE HKS”事業の立ち上げ発表に合わせてプロトタイプとして展示されていた。それから約2年をかけて、今回ついに完成した姿が披露された。
“THE HKS”がプロジェクトのミッションとして掲げるのは、50年を超える歴史のなかで培ってきたチューニング技術だけでなく、流儀、哲学、思想、熱量を注ぎ込んで追求する、他の追随を許さないクルマの可能性だ。あらゆるクオリティを磨き上げられたマシンは、未知なる走りの境地を切り拓く1台となる。コンセプトに応じて3タイプのアプローチが設定され、”Dimension X”は走りたくなる衝動を追求、”Dimension Y”では走りを知る大人のためのトータルクオリティ向上を追求、そしてこのR35に与えられた”Dimension Z”はフラッグシップとしての究極仕様を追求している。
R35 GT-R NISMOの最終モデルとなったMY24にトータルチューニングを施して目指したのは、速さと安心感、信頼感を研ぎ澄ました一体感だ。その核となるのは、レースエンジンと同等の精度で組み上げられたVR38 4.3L STEP PRO+コンプリートエンジンである。スーパーパワーフロー(専用品)+レーシングサクションから導かれた吸気は2基のGT5565_BBタービンに導かれ、専用設計の可変バルブ付きエキゾーストシステムから排出。大容量サージタンク、燃料系(ポンプ&ライン、インジェクター)、冷却系(インタークーラー、オイルクーラー)もフルに強化され、リセッティングされた純正ECUとF-CON V Pro Ver.3.4を組み合わせた制御により、最高出力は1200psとなる。駆動系はGR6トランスミッションに強化クラッチを組み込み、DCTクーラーを追加。デフはニスモ製で、デフクーラーを追加している。
足まわりはTHE HKSのために新たに開発された、純正電子制御システムとの連携を可能にしたハイパーマックスR車高調整式サスペンションだ。アドバンレーシングGTビヨンドホイール(F:10.5J、R:11J)とアドバンA052スポーツラジアル(FR285/35R20)との組み合わせで、ビッグパワーを確実に路面に伝える。
HKSのレーシング技術をフィードバックしたエアロパーツも専用品となっており、フロントディフューザーはアップスイープ形状を採用したドライカーボン製。大型のスワンネックGTウイングは、2024年のTHE HKS R34 GT-R Dimension Zに続き電子制御のDRS機構付きで、超高速域でも揺るぎない直進安定性と旋回性をもたらしている。
R35チューニングの頂点となるTHE HKS GT-R R35 MY24 NISMO Dimension Z。プレスカンファレンスでは1億1000万円~の販売価格も発表されたが、すでに購入者は決定済みだ。しかしTHE HKSでは現在Dimension YとDimension ZのR35も開発中とのこと。ベースモデルやチューニングスペックは明らかになっていないが、こちらの完成も期待したい。












































