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ダイハツの「ダイハツメイ」に隠された伏線と軽規格にこだわった「デコ美学」がオモロイ!

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: 近藤浩之(KONDO Hiroyuki)

  • ダイハツ ハイゼット トラック PTO ダンプ 大発命:企画と開発を行ったダイハツの米山知良さん(左)と秦麻衣香さん(右)
  • ダイハツ ハイゼット トラック PTO ダンプ 大発命:内装を見ると軽自動車とは思えない華やかさが特徴だ
  • ダイハツ ハイゼット トラック PTO ダンプ 大発命:アートトラックといえば室内のシャンデリア。しっかりと再現されていた
  • ダイハツ ハイゼット トラック PTO ダンプ 大発命:アートトラックの“文法”を的確に押さえているところからも、ダイハツの本気度が伝わってくる
  • ダイハツ ハイゼット トラック PTO ダンプ 大発命:荷台側面の波板には「DAIHATSU EMOISHI CHOOOU OMOROIDE(ダイハツ、エモいし、ちょーオモロイで)」と記されている。頭文字をつなげると、デコトラの「DECO」になる仕掛け
  • ダイハツ ハイゼット トラック PTO ダンプ 大発命:ハイゼット柄の荷台はシフトノブを使った巨大な輪投げ会場になっていた。輪投げの輪は内装柄と同デザインのハンドルカバーである。これはデモカー用のワンオフ品だが、シートカバーやフロアマットとともに、評判次第では製品化も検討している
  • ダイハツ ハイゼット トラック PTO ダンプ 大発命:荷台には歴代のハイゼットのイラストが描かれている
  • ダイハツ ハイゼット トラック PTO ダンプ 大発命:シャシーを赤く塗り、ボディカラーを青としたのも、トラックならではの“心意気”を表現したもの
  • ダイハツ ハイゼット トラック PTO ダンプ 大発命:回転するタイヤがキラキラ光るように、ホイールマーカーステーも取り付けられている
  • ダイハツ ハイゼット トラック PTO ダンプ 大発命:キラキラ輝くナイアガラシャンデリアは、デザインはそのままに軽自動車サイズにカスタマイズ
  • ダイハツ ハイゼット トラック PTO ダンプ 大発命:両サイドパネルには緑色のLEDマーカーライトが取り付けられている
  • ダイハツ ハイゼット トラック PTO ダンプ 大発命:シートデッキにはダイハツの「D」ロゴが電飾で光る
  • ダイハツ ハイゼット トラック PTO ダンプ 大発命:実際の「金華山」生地の柄の大きさや間隔など、細かい部分まで再現
  • ダイハツ ハイゼット トラック PTO ダンプ 大発命:フロントバイザーやドアバイザーには、鱗ステンレスを採用している
  • ダイハツ ハイゼット トラック PTO ダンプ 大発命:ホイールはBBF TMH-01を装着
  • ダイハツ ハイゼット トラック PTO ダンプ 大発命:シフトノブはしっかり水中花
  • ダイハツ ハイゼット トラック PTO ダンプ 大発命:ドアの内張りも柄が入る
  • ダイハツ ハイゼット トラック PTO ダンプ 大発命:内装の柄は、歴代ハイゼットのほか、池田市花のサツキツツジ、中津市花の菊に、ウォンバットの愛らしいイラストが用いられている
  • ダイハツ ハイゼット トラック PTO ダンプ 大発命:荷台には鱗ステンレスの装飾が施されている
  • ダイハツ ハイゼット トラック PTO ダンプ 大発命:左上からくるくると回りながら光るダイハツマークが印象的だった
  • ダイハツ ハイゼット トラック PTO ダンプ 大発命:イラストは社内デザイナーによる手描きだ。「なかなか積める イケイケダイハツ車」というフレーズも、中津市と池田市にかけた言葉遊び
  • ダイハツ ハイゼット トラック PTO ダンプ 大発命:軽であるハイゼットは運転席後方にバッテリーが配置され、そのままだとサイドバンパーを通すことができなかった。そこで荷台のボックスにバッテリーを移動することで実現することができた
  • ダイハツ ハイゼット トラック PTO ダンプ 大発命:鱗ステンレスのパーツを装着することで一気に“らしさ”が強調される
  • ダイハツ ハイゼット トラック PTO ダンプ 大発命:左右のドアには、大阪府池田市のシンボルであるウォンバットに大分県中津市の花「さつき」をモチーフにしたデザインを採用している
  • ダイハツ ハイゼット トラック PTO ダンプ 大発命:アートトラックに欠かせない行灯には、ダイハツ本社の所在地である大阪府池田市の「池田」、そしてPTOトラックを生産する大分県中津市の「中津」の文字を掲げ、地域や働く人々への思いを表現している
  • ダイハツ ハイゼット トラック PTO ダンプ 大発命:キラキラ光るサイドパネルの下を覗き込むと……
  • ダイハツ ハイゼット トラック PTO ダンプ 大発命:サイドマフラー(2本出し)もしっかり再現されている
  • ダイハツ ハイゼット トラック PTO ダンプ 大発命:ボディカラーはラメ入りのブルーを纏う
  • ダイハツ ハイゼット トラック PTO ダンプ 大発命:助手席側の行灯裏にさりげなく映り込むハイゼット柄の内装
  • ダイハツ ハイゼット トラック PTO ダンプ 大発命:助手席側の行灯に記された「ONE!ワン」は、ダイハツの社内報「ONE!」のロゴを用いたもの
  • ダイハツ ハイゼット トラック PTO ダンプ 大発命:ルーフにはエアーホーンが備え付けられていた
  • ダイハツ ハイゼット トラック PTO ダンプ 大発命:リアウインドウにも鱗ステンレスを採用。よく見ると「わたしにダイハツメイ」の文字が見える
  • ダイハツ ハイゼット トラック PTO ダンプ 大発命:オリジナルのフロントバイザーには「お客様に寄り添い、暮らしを豊かにする」と大書されている。これは同社のスローガン、すなわち企業理念そのものである
  • ダイハツ ハイゼット トラック PTO ダンプ 大発命:荷台後部に描かれた4人のイラストをよく見ると、それぞれが1本、9本、0本、7本の輪を持っている。これは同社の創業年である1907年を意味している
  • ダイハツ ハイゼット トラック PTO ダンプ 大発命:軽自動車で唯一のPTOトラックを生産するダイハツが手がけた、大真面目なデコトラ、いわゆるアートトラック
  • ダイハツ ハイゼット トラック PTO ダンプ 大発命:派手なデコレーションが施されているが、軽自動車規格を超えないよう緻密に計算されている点が大きなこだわり

「ダイハツの大発命」に隠された情熱と
1907年から続く働く人への敬意と愛

大阪オートメッセ2026のダイハツブースで脚光を浴びたのは、煌びやかなデコトラ仕様の軽トラックでした。その名も「ハイゼット トラック PTO ダンプ 大発命(ダイハツメイ)」。1907年から続く日本最古の自動車メーカーが、なぜこれほどまでに「おもろい」1台を作ったのでしょうか。そこには働く人への敬意と、創業から続く深い愛が込められていました。

暮らしをおもろく、働く人を笑顔に!
ダイハツ本気の「アートトラック」

大阪を本拠地とし、現存する日本最古の自動車メーカーでもあるダイハツのブースは、大阪オートメッセの会場のなかでもひときわ輝きを放っていた。

その中心にあったのが「ハイゼット トラック PTO ダンプ 大発命(ダイハツメイ)」である。軽自動車で唯一のPTO(パワー・テイク・オフ=エンジンの動力を荷台の昇降などに活用する装置)トラックを生産するダイハツが手がけた、大真面目なデコトラ、いわゆるアートトラックである。

担当の秦麻衣香さんは次のようにコメントした。

「トラックは働くクルマです。働く人の誇りや人々のつながりを、世代を超えて笑顔にしたいと考えました。そして暮らしをおもろく、お客様を元気にしたいという思いで、このアートトラックを製作しました」

ご覧のとおり派手なデコレーションが施されているが、軽自動車規格を超えないよう緻密に計算されている点が大きなこだわりである。サイズ感を守りながら最大限の迫力を引き出しているのだ。そのうえで、アートトラックの“文法”を的確に押さえているところからも、ダイハツの本気度が伝わってくる。

「行灯」には企業理念や関連所在地!?
内装は歴代ハイゼットをグラフィック化

例えば、オリジナルのフロントバイザーには「お客様に寄り添い、暮らしを豊かにする」と大書されている。これは同社のスローガン、すなわち企業理念そのものである。

また、アートトラックに欠かせない行灯には、ダイハツ本社の所在地である大阪府池田市の「池田」、そしてPTOトラックを生産する大分県中津市の「中津」の文字を掲げ、地域や働く人々への思いを表現している。

助手席側の行灯に記された「ONE!マン」は、ダイハツの社内報「ONE!」のロゴを用いたものだ。働く人たちが見つけたときに思わず笑顔になることを狙った遊び心である。

“アオリ(荷台の囲い)”に描かれたイラストは社内デザイナーによる手描きだ。「なかなか積める イケイケダイハツ車」というフレーズも、中津市と池田市にかけた言葉遊びである。

内装の柄も凝っている。歴代ハイゼット トラック全11車種を並べ、グラフィック化した。「いろいろな世代の方に、『このクルマに乗っていた』と見つけていただきたいと思い製作しました」

シャシーを赤く塗り、ボディカラーを青としたのも、トラックならではの“心意気”を表現したものである。

大阪ならではの「遊び心」を荷台に満載!?
見れば見るほど伏線だらけのDECOトラ

荷台側面の波板には「DAIHATSU EMOISHI CHOOOU OMOROIDE(ダイハツ、エモいし、ちょーオモロイで)」と記されている。頭文字をつなげると、デコトラの「DECO」になる仕掛けである。

さらに、ハイゼット柄の荷台はシフトノブを使った巨大な輪投げ会場になっていた。輪投げの輪は内装柄と同デザインのハンドルカバーである。これはデモカー用のワンオフ品だが、シートカバーやフロアマットとともに、評判次第では製品化も検討しているという。

冒頭で触れたとおり、ダイハツは日本最古の自動車メーカーである。荷台後部に描かれた4人のイラストをよく見ると、それぞれが1本、9本、0本、7本の輪を持っている。これは同社の創業年である1907年を意味している。

このように、まだまだ紹介しきれない伏線が随所に張り巡らされている。見れば見るほど発見があり、飽きることがない。ちなみに車名にある大発命の意味は、社名の「ダイハツ」と「わたしにダイハツメイ」のコンセプトをかけつつ、“ダイハツ命”という言葉遊びが取り入れられている。大阪ならではの「遊び心を忘れない」というダイハツ魂が込められた渾身の1台であった。

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  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
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